実況中継を希望される依頼人様は困りもの
2023年08月15日
調査の経過を逐一知りたく、行動調査においての変化点ごとに報告が欲しいと望まれる依頼人様がいらっしゃいます。
逆に、全ての調査結果が出てからで良いので、調査終了後に報告してくれれば良いとおっしゃる依頼人様もいらっしゃいます。
どちらも、探偵側の判断で、経過や結果を報告してほしいという意味合いの要望ですが、これとは違って、依頼人様側から連続して経過を聞いてこられる場合があります。
しかし、何の変化もなければ、調査続行中としか言えませんし、変化があったその時点で電話などを掛けてこられたのでは、調査に支障をきたします。
すこし考えれば分かる事ですので、機転の利かれる依頼人様におかれましては、経過が聞きたくて電話などをしたとしても、調査の邪魔になると思えば、応答が無かったり、返信がなかったら、調査業務が落ち着いたら返信があると察してそれ以上連絡をしてこないものです。
しかし、察しが悪いのか自己中心的なのかは分かりませんが、金を払って依頼したのだから、どのようにでも対応せよと言わんばかりの要求をしてくる方もいらっしゃいます。
今まさに証拠中の証拠を得ようとしている状況の中、電話やメールをバンバン送ってこられても、調査の邪魔になるだけであり、もしそれで証拠を得そこなったとしたら、自分が不利益になるだけとなります。
探偵の行動調査はほとんどが浮気調査の類です。
恋愛は人を盲目にしてしまうと言いますが、それにしても自分を客観的に見たらみっともない行為をしていると思えないのかとつくづく思ってしまいます。
自分の配偶者や恋人についての行動調査(浮気調査)であれば、まだしも、水商売の方や風俗勤務の方の行動調査において、これらは顕著に見られます。
水商売の方は仕事で媚び諂っているのであって、疑似恋愛を装っているのです。
風俗の方におきましては、客の欲望を満たす為に時間内だけサービスをしているのであり、そこに恋愛感情はほぼ無いと言っていいでしょう。
中には常連さんを繋ぎとめておく為に店外デートをするような人もいらっしゃるようですが、これが勘違いを生む原因となる場合が多いような気がします。
客と店外デートをする人は、別の客とも店外デートをしている事が多くみられ、全ては仕事の為、収入の為の営業行為といえるでしょう。
そういった夜の街の方をひたすら尾行・張り込みをしている状況の中、数分おきに状況確認の電話を掛けてこられたのでは、探偵もうんざりするというものです。
こうなると、もはや調査妨害となりますので、あまりにも酷い場合は調査の打ち切りとする場合もあります。