DVの加害者と推測できる人からは依頼は無理です
2023年07月29日
妻と子供が失踪したので居所を突き止めてほしいという依頼がまれに入ります。
ほとんどの場合、DV(ドメスティックバイオレンス)の被害から逃れる為に身を隠しているのが現実です。
DV法が施行されましたので、DVはれっきとした刑事事件となります。
その刑事事件の加害者からの依頼を受けて、被害者の所在を調べて伝えるという行為は、なんらかの違法行為となるでしょう。
どのような刑法、民法が適用されるかは分かりませんが、加害者の幇助という形になるのは間違いありません。
それを知ってか知らずかは分かりませんが、堂々とDVで逃げている家族を探してほしいという相談が入る事があります。
面倒なので、DV関連の調査は受ける事は出来ませんと伝えるようにしているのですが、中にはDVではなく単に失踪してしまったという嘘をついて依頼をしようとしてくる輩が存在するので困りものです。
DVなど絶対に無く、家を出ていった理由すら分からないので、とにかく探してほしい等と嘘を付き、依頼を受け、いざ探してみたらDVから隔離するシェルターに逃げていたという話も同業者から聞く事があります。
こうなると、居場所は判明していても、依頼人に真実を報告する事は出来ませんが、調査料はかかってきます。
しかし、依頼に対する報告が無いのに調査費を払う事は出来ないという主張を依頼人がしてくるので、トラブルに発展する事が多々あるようです。
となれば、くたびれもうけになってしまいますので、最初から依頼は受けないほうが無難といえるでしょう。
悪徳探偵であれば、逃げている場所を平気で依頼人に伝えてしまうような業者もいるようですが、どうしても頼みたいのであればそういった反社的な探偵事務所に依頼すると良いでしょう。
自身も探偵も一緒に逮捕されても良いのであれば・・・
以前に探偵事務所の代表がストーカーで逮捕されるという事件がありました。
依頼を受けて調査をしている中でストーカーと間違われたのか、探偵が個人的にストーカーになったのかは分かりませんが、探偵業務の一つにストーカー対策を行っている探偵社は多く存在します。
個人的にストーカー行為をしていたというのであれば、言語道断ですし、探偵を名乗る事すら哀れと言えますし、正式な行動調査の依頼による尾行張り込みにおいてストーカーと間違われたのであれば、それはそれで未熟な探偵といえるでしょう。
もしどうしても法を破ってまで逃げている家族を探したいのであれば、上記のような探偵にでも頼むしかないでしょう。
それによってどのような罰が待っているかは定かではありませんが・・・