チラシが入っているとまずい家庭
2023年03月6日
探偵の宣伝法にポスティング、つまりチラシ配りがあります。
探偵は受けの営業なので、広告を出して宣伝をし、それの反響で問い合わせを待つという営業形態になります。
過去には一般的に電話帳での広告が多かったというのが現実です。
なぜなら、電話帳に掲載されている広告なら安心という心理がはたらいたからでしょう。
しかし、この心理を悪用し、大手探偵社が名前を変えて複数の探偵社をかたり、一挙に依頼人を集めるという手法を使って荒稼ぎをしていました。
が、探偵業法が施行された事により、こういった公序良俗に反する営業は出来なくなり、廃れていったと共に、大手とは名ばかりの悪徳探偵も消えていきました。
そんな当時でも、地道に宣伝活動をしながら営業していた探偵はどういった営業をしたいたかと言いますと、都心部においてはポスティング、各家庭にいわゆるチラシ配りをして直接的に宣伝するという方法をとって仕事を取っていました。
その後、インターネットの普及により、中堅から零細個人の探偵事務所においては、ホームページを活用する事により、大手に負けない営業を可能としました。
とはいっても、ネットの世界も宣伝費を多く出せる所が検索上位になるようになっていくのは資本主義の世界においては仕方のない事であり、ホームページの宣伝効果にも中小零細の探偵には限界が出てきました。
なので、原点回避という点において、ポスティングという手法は過去から現在においてとても有効な宣伝手段となっています。
ただ、本当にトラブルになっている家庭において、探偵のチラシがポストに入っていた場合、どうなるでしょうか?
考えた事もなかったのですが、過去に苦情とは言いませんが、依頼ではなくチラシが入っていた事による問い合わせがありました。
おたくの探偵事務所のチラシが入っていたのだが、これは一体何なのか?という問い合わせです。
続けざまに、うちをピンポイントで狙い打ちしてチラシをポストに入れたのか?と興奮気味に問うてきたのです。
当社に置きましては、もちろんのこと、そんな考えは毛頭なく、ポスティングは拒絶される意思を鮮明にされている所以外の不特定の家屋に配っているのであり、誰かに頼まれて特定家庭にチラシを配る事はありません。
調査手法の一環として、チラシ配りをする事によって情報を得られるという可能性はあるかもしれませんが、そんな事はほとんどありません。
おそらくは、当社のチラシが入っていた家庭において、浮気トラブルが既に起きていて、チラシを見た夫婦のどちらかが勘ぐって大騒ぎになったのでしょう・・・
地域を聞いて、その地域についてはポスティングをこれからしませんよと言ったら、納得されたようですが、チラシ配りによって、夫婦関係に亀裂が入る事もあるんだなと思った話です。