現代において、様変わりした日本の正月
2023年01月3日
時代と共に色々なものが変化していくのは歴史が物語っていますが、日本の正月もだいぶ変化したと思います。
昭和の時代であれば、正月と言えば、三が日は家でおせち料理と餅を食べて過ごし、出掛けると言えば初詣か初売りをしている大型店での買い物程度でした。
街の商店街は軒並み正月休みになっていて、市場も休みになっているので、飲食店もそうそう開いておらず、出掛けても閑散としている状態なので、家で楽しむのが普通でした。
それが現代では、コンビニは元日からでも通常営業どころか24時間営業しておりますし、スーパーにおいても、開店時間は少し遅くなったりする所もありますが、元日から開店しています。
なので、年末におせち料理を女性陣が大変な思いをして作り置きをするという作業を無くした家庭も多くなっているようです。
日持ちがするおせち料理も、店が開いているのであれば、事前に作っておく必要もなく、さらにそんなに美味しくも無いおせち料理は子供や若者には昔から好かれないものでしたので、用意しない家庭も増えてきているという話です。
高齢の方がいらっしゃる家庭においては、まだまだ正月の雰囲気を楽しみたいという意向から、昔ながらの正月を味わっているところもある事でしょうが、核家族化している現代において、里帰りとかしない家庭においては、正月でも平常時と同じ生活をしている方も増加しているようです。
もはや羽根つきやコマ回しなどという正月の遊びは絶滅しているのではないでしょうか。
カルタや福笑いなどという言葉を発しても、子供や若者は知らないかもしれません。
現代での正月は、インドアでの遊びはテレビゲームやスマホゲーム等が主流と思われますし、年賀状なども、極端にいえば企業においても廃止してきている所もあるようです。
SNS等でネット上で新年の挨拶が出来ますし、ライン等においては、グループを作っておけば、個別に送らなくても一回の送信で済んでしまいますので、手間が省けます。
年末の年賀状作成も今後は消えていくような気がします。
となると年賀状作成ソフトも尻つぼみになっていく事でしょう。
アジアの旧正月は別として、元日を大事なイベントとしているのは日本が代表的であり、他の国ではそこまではしゃぐことはないそうです。
そう考えれば、過去の風習に凝り固まっておらず、自由に合理的な正月を楽しむというスタイルも有りではないでしょうか。
時代は刻々と変化しています。