電磁波調査で逮捕になった悪徳探偵が出ました
2022年11月4日
ネットの広告などで最近目にはしていたのですが、電磁波調査という調査業務を含めた探偵社が存在し、明らかに精神疾患者や心神耗弱状態の人を狙った詐欺行為なので、様子を見ていましたが、やはり逮捕されたようです。
「電磁波調査」という新しい名前を付けていますが、昔からの盗聴器発見の調査などがこれに当たります。
重度の妄想や幻聴、幻覚が現れる症状が出ている精神病の方は、色々な人に相談したりしても相手にされず、病院に行っても薬を処方されるか、入院させられるかになるので、最後の砦として探偵に相談してこられるのです。
ここで重要なのは、真っ当に営業している探偵社は、精神疾患の方や心神耗弱になられていると判断した場合、調査をお断りします。
何故なら、明らかに妄想なのであれば、調査をするまでもなく、盗聴器や盗撮器、電磁波による攻撃などはあり得ないからです。
ここで悪徳探偵の場合は、逆に悪知恵を使って、相談してきたのだから調査をして料金をせしめようと考えるのです。
これまでは、普通に盗聴器発見業務として正当な業務の一環として宣伝してしましたが「電磁波」という新たな名称を使い「電波攻撃」をされていると妄想状態になっている人を食い付かせるような広告を打ち、より引き付ける事に成功したようです。
警察の捜査によりますと、億以上の収益をあげていたという話ですから、一件当たりの調査費もさることながら、相当な件数を受けていたのではないかと思われます。
探偵社は、ほぼ盗聴器発見の業務も含んだ営業をしていますので、上記のような精神的にまいっている方からの、盗聴・盗撮・電波絡みの相談を受けた事があるはずです。
もちろん当社でもこれまでに何件も相談を受け、駆け出しのころは何件か依頼を受けてしまった事はあります。
当然の事ながら、しっかりと調査をしますが、結果は何も出てきません。
そして、軽度の心神耗弱の方の場合、話に整合性がある為、探偵でも心神耗弱状態かどうかの判断が付きません。
このようなケースにおいては、プロが何もありませんと言えば、安心されて不安を払拭される方もいらっしゃいますので、調査をする価値はあるでしょう。
しかし、電磁波攻撃されているとか言い出している人は、明らかに精神に異常をきたしているのは誰が見ても明らかなので、電磁波調査をしています等という広告を打っている時点で悪質な探偵といえます。
いずれ問題になるとは思っていましたが、逮捕は妥当な処分だといえるでしょう。
もしも家族に精神疾患の方や心神耗弱状態と思われる方がいらっしゃいましたが、悪徳探偵に引っ掛からないように様子を見てあげてください。