自分で調査現場に出て対象者に警戒させてからの依頼は困ります
2022年10月31日
浮気調査を自分で行い、配偶者やその浮気相手に自分での調査が見つかり、対象者達に過剰に警戒心を与えてしまってからでは、いくらプロの探偵でも調査は困難になります。
また、借金で逃げている者を探す場合も、自分で探し、対象者を確保し損なって、対象者の警戒度を上げてから探偵に頼んでも、これも困難な調査になります。
先日、人探しの相談を受けましたので、人探しの困難さを説明していたら、少し前に自分達で、対象者の実家を張り込み、対象者を確保したのだが逃げられたという話をされました。
おそらくは、素人でもそこまでは出来たので、プロの探偵ならもっと上手くいくだろうと思ったのでしょう。
頼んでいる弁護士にも、色々な過程を過ぎてからなので、もはや探偵にでも頼んで所在を突き止めるしかないと言われたとのことですが、弁護士にも色々いまして、探偵の活動の現実を知らず、ここから先は探偵にと軽々しく言う弁護士も存在し、相談者に説明するのが手間がかかる事があります。
借金を踏み倒したり金を横領したりして逃げる者の所在を突き止めるのはとても困難な場合があります。
もちろん手掛かりの大小や対象者の生活環境によって、難易度は変わりまして、ある程度普通の社会生活をしている者であればすぐに見つかるケースもありますし、有力な手掛かりがあれば、その場合も手掛かりを追って行けばある程度の期間で見つける事は可能です。
しかし、見つかって捕まる事を警戒し、手掛かりを排除して逃げている場合、そして前述したように相談者側で捜索している事が判明しているような場合、我慢比べのような調査になります。
詳細な状況を聞く所まで電話では話せなかったのですが、おそらくはとても高額な調査費になってしまうので、結局のところ、依頼はされない案件だと思います。
所在調査の高難度の案件とは、世捨て人のようになって失踪してしまった人等の場合です。
全ての社会生活におけるツールを無くされた場合、手掛かりは何も無くなってしまいます。
そして、西成や山谷などのドヤ街に潜伏し、日雇い労働で食いつないでいたとすれば、名前は偽名を使っているでしょう。
なので写真でもあればそれを使って端から端まで聞き込みする位しか調査法はありません。
写真すら無かったらモンタージュソフトでも使って似顔絵を使う事になります。
特徴があればすぐに見つかるかもしれませんが、特徴の無い顔だった場合は顔を見せられても、素人では見落としてしまうでしょう。
警察や探偵でも、最初のうちは対象者の面取り、つまり画像から実際の人物を特定する技能は難しいものです。
これは最大難易度の所在調査についての話なので、何かしら社会生活に必要なものを使用している数が増えていけば、調査の難易度は下がっていきます。
探偵に相談してくるという事は、他で色々試した上でどうにもならなかった状況がほとんどですので、失踪者の調査を受ける事は当社の場合とても少なくなります。
それは、正直に調査費を提示するからです。