虐められた過去がある人は、自分も虐めや虐待をするという現実
2022年09月4日
以前、受件した浮気調査で、ほぼDVと言ってもいい行為をしている浮気夫がいました。
依頼人である奥さんは、少し前に交通事故で頭にケガを負い、障害があったものの、リハビリや自己回復力で、そろそろ全快しそうな時期でした。
病院から退院し、自宅療養していた時期は、奥さんの介護や介助をしてくれていた優しい夫だったそうなのですが、急に態度がおかしくなり、怪しい行動を取るようになったり、子供に必要以上な厳しいしつけをするようになり、リアルな暴力とまでは言えないかもしれないが、明らかに攻撃的な行為が目立つようになったそうです。
どうもおかしいと思った奥さんは、まだ油断している夫のスマホを覗き見したところ、職場の先輩の女性とのラインのやり取りを見つけ、不倫をにおわせるような文面を見てしまったそうです。
この時点で、当社に相談された事はとても良いタイミングであり、これによって調査は大成功したといっても過言ではありません。
まさか不倫がバレていないだろうと思っている人は、かなり大胆な行動をしているものであり、その心理状態の時の対象者の調査は実に楽だからです。
仕事で外回りする時にも一緒に車に乗っている先輩女性と対象者、奥さんの自宅にも何かの用事で訪問した事もあり、奥さんはとても悲しんでいました。
また、先輩女性には配偶者がおり、子供も三人も居て、いわゆるダブル不倫でした。
調査を進めていく中で、チャンスがあったのか、また夫のラインを覗いてみると、明らかに頻繁に会っている内容が書かれていて、互いの配偶者を蔑むような内容もあったそうです。
この時点で、相当な証拠を既に得ていたので、この辺りで調査終了にしますか?と依頼人様に言うと、最後に決定的な映像を撮って欲しいという事で、最終調査が始まりました。
決定的というのは、車の中で不貞行為をしていたので、調査がバレてもいいから車の窓から行為の映像を取得するというものでした。
タイミングが難しく、撮影は出来ましたが、まだ服を着て抱き合っている状態だったので、決定的とは言えませんが、これ以前の証拠があるので、証拠の一つにはなりました。
という事で、調査は終了、報告書を渡すときに後日談として、色々奥さんは話してくれました。
夫である対象者は、手首に傷があり、いわゆるリストカットをした過去があるようです。
実際に見たわけではないという事ですが、中高生の時には、壮絶な虐めを受けていたという話を知人から聞いていたらしく、そのことを聞くととても不愉快な顔をされるとのこと・・・
いわゆるイジメられっ子だった対象者は、力のない嫁や子供に過去に自分がされていたイジメをするようになったのでしょう。
思い返せば、以前からつまらない事で激高する事はあったそうで、特に長男に対しては虐待と言ってもいいほどの態度だったと仰っていました。
しつけや教育という事でやっているものだとして、黙っていたそうですが、最近ではあまりに酷いので注意すると、唾を吐きかけられたそうです。
まるで昔自分がイジメられていたのを復讐するかのように家族に当たり散らすようになったと・・・
この対象者は婿ではないのですが、奥さんのお母さんの家に家族で住んでいる、いわゆるマスオさん状態だったので、不倫が始まる前はかなり我慢していたのだと思われます。
対象者は離婚を切り出してきたので、離婚して自由に不倫を楽しむか、相手も離婚して互いに再婚する気だったのかは分かりませんが、明らかに不倫が始まってから、もはや家族を家族と思わない態度をとるようになったので、ある程度決心していたのでしょう。
ある夜、対象者は奥さんに正式に離婚を切り出してきたそうです。
ここで奥さんの反撃です。当社で得た車内でキスをしている写真を対象者に見せて、全て分かっているんだと言ってやったそうです。
ここで私からのアドバイスを実行し、もっともっとたくさんの証拠が揃っているが、全部見てみるか?と奥さんは言いました。
見ると言われたら、全部ではなく小出しにする事を前提に・・・
すると、対象者は狼狽し、離婚は取り消すと言い出し、不倫相手にもすぐに連絡し、関係を断つとその場でラインしたそうです。
しかし時既に遅し、大量の証拠を揃えている依頼人は無敵であり、不倫はするわDVはするわのカスに三行半を突きつけ、逆に離婚を宣言したそうです。
すると、探偵を使ったのか?とか、他にこの事を知っている人はいるのか?と自分の保身ばかり言い出してきて、こんな男と長い時間一緒にいたのかと思うとつくづく嫌になったとのこと。
イジメは良くない事であり、イジメられた人は被害者であるとは思います。
しかし、自分がされた事と同じ事を自分より弱者に向けて行うという事はイジメ以上に良くない事です。
なので、軽いイジメならともかく、壮絶な虐めを受けていた人、自殺未遂までしたような人には注意が必要です。
心に傷を負っているので、何かの拍子に豹変する可能性があるからです。