投資詐欺
2022年07月31日
芸人が投資詐欺に関わったとして問題視されています。
この芸人自体が詐欺行為をしたというわけではなく、詐欺行為をしたと思われる二人の人物に仲間の芸人を紹介したという内容の報道がされています。
事の真相はこれから解明されていくと思われますが、昔からこの手の投資詐欺は後を絶たず、ちょっと金を持ってしまった者達がよく騙されてきました。
投資をするのは特に問題はありませんが、人任せにする投資をするという事は、命の次に大事な金を人に自由にして下さいと言っているようなもので、極端に言えば、このお金をあげますよと言っていると同じだと思わなければなりません。
人から金を預かってそれを運用する場合、つまり業として他人の金を投資運用する場合は届け出が必要とされています。
おそらくは、今回の場合、そんな届け出をしていなかったのではないかと思います。
普通はそんな怪しげな人にお金を預けてしまう事はしないものですが、今回のケースは間に先輩芸人が入っていて、その人自身が投資をしていたという所に問題があります。
自分もプロの投資家に金を預けて運用してもらっていて、そこそこのリターンをあげている。
金利がゼロのような今の銀行に預けていても何の得にもならないので、お前らも一口どうだ?
と言われたら、そしてそれが信頼している先輩だったらどうでしょうか?
確かに言っている事は間違ってはいません。
0.001%の利息なんて、あって無いようなものなので、銀行に預金していてもATMの手数料を考えたら赤字であり、火事や盗難に備えて銀行に預けているようなもので、利息は無いと思うのが正解だからです。
なのでリターンがある個別株や投資信託に投資をするのは別に問題は無く、逆にそれが正解だといえるでしょう。
ただそれは、真っ当に営業している投資会社と取引をした場合の事であって、どこの誰だか分からない人に代わりに投資をしてもらうという事ではありません。
また、投資にはリスクがある事が大前提であり、これを事前に言わない正当な証券会社はありません。
さらに、個別銘柄の投資においては、当たれば投資額の何十倍という事もあり得ますが、良くて10倍、通常は2倍程度のリターンがあれば最高です。
しかし、何銘柄も運用していれば、全部が利益になる事はなく、全体で考えると、10%のリターンがあれば良しと考える位が妥当であり、2~3%の配当が出るような銘柄が安全とも言われています。
そんな中、20%以上のリターンがある等と言われて飛びついてしまうと、詐欺に遭ってしまうのです。
この辺りの現実を知らずして人に金を預ける事はとても危険な事です。
そんな儲け話があるのなら、そいつらだけで儲けてればいいだけの事であり、他人を巻き込む必要が果たしてあるのか?と考えれば、騙される事はないでしょう・・・