半導体不足
2022年06月10日
世界中で半導体不足が発生し、色々な電子機器や家電品、自動車等の販売に影響が出ています。
20年以上前辺りだったかと思いますが、冷戦が終わった後、全世界で経済連携をするようになり、グローバル化が進みました。
以前の社会主義国家と民主国家で分かれていた経済において、取引が開始され、互いの利益になるように協力しあえる社会になったのは良い事だと思います。
しかし、今回のロシアによるウクライナ侵攻や中国による将来の世界制覇の野望等を考えると、イデオロギーの違う国家との密接な貿易は、いざ紛争になった時にとてつもない世界規模のダメージが発生する事が露呈しました。
性善説で国家や個人を考えていると、こういう事が起きるという事が証明された事になります。
第二次世界大戦からまだ百年も経過していませんが、大国同士、先進国同士では戦争にはもうならないという考えは幻想であり、専制国家においては、いまだに実力行使で他国を支配しようとする考えが残っているのがあからさまになりました。
その影響で、色々な物資や食物の供給不足が発生しています。
ウクライナやロシアからの穀物の供給が止まってしまい、穀物不足が起きています。
それによる小麦などの値段の高騰が発生しており、食品の原料高が発生し、インフレ状態になっています。
それにとどまらず、エネルギー供給もロシアへの経済制裁によって、原油やガスが世界に回らなくなり、足りなくなったエネルギーの原材料の高騰が起きて、一般市民の家計に大きな影響が出ています。
さらに、目に見えるものではありませんが、半導体不足もとても危機的な状況になっています。
半導体なんて、一市民には見る事もないものではありますが、あやゆる電気製品や自動車等に必要な機器であり、原始的な動力だけで動かすものでなければ、ほとんどの物に半導体が必要となっている社会といえます。
車なんてその最たるものであり、車の多様な制御は半導体によって行われており、無ければエンジンすら掛からないような事態になります。
また車に付いているエアコンやナビゲーション、その他の電子機器にも半導体は必需品であり、無くてはならないものとなっています。
市民の生活においても、冷蔵庫や洗濯機などにも、適正に動きを制御する為に半導体は組み込まれており、無ければ製品を作る事すら出来ず、需給の差によってはとてつもない値上がり、つまりインフレになってしまう可能性があります。
ここで探偵にも影響が出てきており、撮影用のカメラにも半導体が必須であり、さらに特殊なカメラにおいては半導体が無ければどうにもならない状況です。
ここまできて初めて原材料を少数の国家に頼っている事が有事において混乱を起こすのを知らされるという現状を予見できなかったのかと国家の指導者達を情けなく思います。