住居購入前の浮気調査
2022年04月27日
家の新築や購入後に、奥さんに浮気されて自分と家だけが残るという悲惨な案件が数年前までありました。
コロナ禍で仕事が減っていますので、現在はどうなのかは分かりませんが、数年前までは何件も依頼を受け、とまどった経験があります。
家を建てるという事は基本的にそこに夫婦と家族で一生暮らしていくという前提がほとんどだと思います。
もちろん人生何が起きるか分かりませんから、住みたくてもずっと住めないという状況も出てくる事でしょう。
災害で家が崩壊したとか、遠方に転勤になって二度と戻ってこれないから家を処分するとか、なんらかの理由で引っ越す事になったので売却する事になったとか、家を購入したからといって、間違いなく一生住めるとは限りません。
しかし、上記のような一般的な理由ではなく、奥さんの不倫が原因の離婚だったらどうでしょうか?
それも新築一年目位の時期にです。
これは、もはやテロ行為に近いのではないでしょうか?
家を建てたり購入するには数千万円は必要となります。
おそらくは、ほとんどの人が家を手に入れる場合、ローンで購入する事になり、二十年から三十年かけてローンという名の借金を抱える事になります。
そんな数千万円の借金の残りがあるのに、家を手に入れた直後に不倫されて離婚になり、子供がいれば子供と一緒に出ていかれたらどんな心境になるか、想像するとゾッとします。
どうして、こんな時期に不倫をして家を出ていこうとするのか、何かトラブルでもあったのかと問うてみましたが、そんな大きなトラブルは無かったというのです。
しかし、相手がある事ですから、奥さんが何かを不満に思っていたのかは分かりませんし、不満が無くても別の男の方が良くなってしまったという事もあるでしょうから、本人に聞かない事には真実は分かりません。
これらの案件の一つを除いて、まだ別居には至っておらず、不倫も隠して行っていたことから、ほとんどの案件で浮気の証拠が取れましたが、一件だけ、発狂して奥さんと不倫相手を問い詰めてしまった後でしたので、対象者の不倫が中止中だったらしく、証拠はとれませんでした。
ある案件では、不倫がバレたので、奥さんが家に戻ってきたらしく、旦那さんは許してまたやり直そうとしてるという後日談を聞かせてくれた依頼人様も居ましたので、ハッピーエンドかなとも思いますが、しこりは残るでしょう・・・
なんにしても、面談の時の「これで離婚になったら、自分しか居ない新居にポツーンと住んでいくのか、莫大なローンを抱えて・・・」と絶望感を表した表情は今も忘れられません。
家を購入した後で不倫に走ったというならいいのですが、家を購入する計画があり、これから購入するという時期から不倫をしていたとしたら、これは壮絶な嫌がらせか復讐なのではないかと推測してしまいます。
住居を購入する前は、配偶者の浮気に気を付けたほうがいいかもしれません・・・