現代の押し売り
2022年03月20日
押し売りという言葉を知っている年代は、けっこうな年齢の人になっているのではないかと思います。
情報化社会と呼ばれるようになってから、相当な年数が経っていますが、その後にネット社会の到来で、さらなる情報があふれ、個人が自由自在に情報を得られるようになりました。
この為、いわゆる玄関先に居座り「押し売り」という、買う意思の無い者に無理やり買わせるという行為をする者がほとんど淘汰されたのではないかと思われます。
昔の映画を見ると、たまに出てきますが、勝手に押しかけてきて、玄関先で「ゴム紐」買ってくれと言い、普通に店で買えば安く買えるものを、高値で無理やり売りつけようとする行為を押し売りと言い、映画やテレビだけの話ではなく、現実にあった事実です。
今では、そのような日用品の押し売りは無くなりましたが、一部では巧妙な詐欺まがいの物を売りつける輩も少数ながら残っているようです。
前回の投稿で、モノを買ったりサービスを依頼する時には、相手からの提供ではなく、自分自身から必要とされた時にだけよく調べてから購入したり契約したりすべきであり、それを守れば、かなりの割合で騙される事はないと言いましたが、これは間違いありません。
最近では変な商品を売りつける訪問販売は、相当減りましたが、サービスにおいてはまだまだ廃れておらず、悪質な訪問営業は現在でも横行していますので注意してください。
一例を挙げますと、廃品回収業やシロアリ駆除、内装工事や屋根の修理などが挙げられます。
手口は、廃品回収業者は、無料で何でも引き取りますと言いながら、トラックに廃品を積んだ後で、高額な請求をしてくるというものです。
シロアリ駆除は、シロアリなんかいないのに、自分たちで持ってきたシロアリを、さも家に巣くってたシロアリのように見せて、これでは家が崩壊してしまうと恐れさせ、居もしないシロアリ駆除をするというものです。
内装工事は、シロアリと組み合わせて行う事もあれば、ちょっと点検させて下さいと言って屋内に入り、特に修理の必要もないのに、地震が来たら危険だとかいって、無駄な修理をさせるというものです。
屋根の工事は、ハシゴを使って登らないと見えない場所という所を悪用して、やはり無料点検させてくださいと言って屋根に上り、このままでは雨漏りが起きたり、災害に耐えられない損壊部分があると嘘を付き、ろくな見積もりも契約もせずに工事をしてしまい、高額な請求をするというものです。
これらの悪質な押し売りサービスは、今やらないと、さらなる被害が出て、余計に費用が掛かるとか、今ならサービス期間中なので安く出来るとか、もっと悪質なものになると、高圧的な態度を取り、断らせないようにする者も存在します。
これらについても、全て、相手からの押し売りですから、どんなに心配になるような事を言われたとしても、追い返すべきです。
インターホンがあれば、インターホン越しに帰ってくれと言えばいいし、無ければ、ドアを開けずにドア越しに必要ないときっぱり断ってしまいましょう。
廃品回収については、丁度いい機会だと思ってしまいがちですが、これについても、自分で優良企業を探して自分から頼むようにすれば、悪質業者に遭遇する事はありません。
この他にも、一見して優良企業のように見せかけていますが、実は悪徳企業だったという事もありますので、最初は全て疑ってみるのが賢明です。