DV被害者の保護
2022年01月25日
DVに悩んでいる女性からの相談というのは、探偵にはほとんど無いと言ってもいいのではないかと思います。
しかし、DVの加害者である夫からの相談を受ける事があります。
DVにはDV防止法という法律があり、個別に摘発する事が出来る事件です。
なので、DVの被害者は警察や関係機関に助けを求めるので探偵の出番は無いのですが、加害者からは、逃げた被害者の捜索を依頼される事があります。
もちろん当社ではそんな依頼は受けませんが・・・
DV法が施行された事により、加害者から避難している被害者の捜索は、犯罪の幇助になってしまうのは当然ですが、法律が無かったとしても、人道的にしてはいけない業務です。
DV・ドメスティックバイオレンスという横文字を使っていますが、簡単に言えば家庭内暴力であり、本来は暴行や傷害事件として扱っても良いところなのですが、夫婦間の問題としてこれまでは軽く扱われてきて、110番通報をして警官を呼んだ時に、夫が家庭で暴れていても家庭の問題として、暴行傷害事件として扱わない事が多く、それでは被害者がいたたまれないという事で出来た法律と思われます。
なので、現在では、いかに夫婦といえども、暴力をふるったらその時点で逮捕となる事でしょう。
ある女性芸能人の夫がDVで逮捕されたのは記憶に新しいので、みんなお分かりの事だとは思いますが・・・
こういったDVを行ってしまう人は、妻を所有物のように感じているような気がします。
元は他人だった人同士が結婚をする事により、この世の最小単位の集団になり、同じ姓を名乗る家族となります。
家族となったとしても、お互いに別の人格を持った別の生命体であり、互いを尊重しなければならないはずです。
しかし、自分の妻になったと思った途端に、自分の所有物と思ってしまう人が居るのは事実です。
当社へ逃げた奥さんの居場所を調べてほしいと言ってくる人もそういった人の一人だと思われます。
ひどい人になると、悪びれる事も無く、DVで逃げているので、避難場所を調べてほしいという違法調査を依頼してきます。
当然のごとく、DVの避難者の捜索は違法行為なので出来ませんと断りますが、自分の嫁だ、何で探していけないんだ?と法律を知らないのか、無法者なのかは分かりませんが、しつこく調査してほしいと言ってくる人が居ます。
あまりにしつこい時は警察に通報すると言って、電話を切るようにしています。
自分がされている事がDVだと確信したら、躊躇せずに逃げるようにしましょう。
取り返しのつかない被害に遭う前に・・・