最適な調査車両
2021年12月10日
探偵が使用する調査車両は何が適しているのかという議論があります。
調査をするに当たって障害になるような車では仕事になりませんし、業務を遂行するに当たってメリットの多い車を選ぶのは大事です。
では、どのような車を探偵は選ぶのでしょうか?
まず、第一は目立たない車が最優先になると思われます。
対象者の周りを走っていたり停まっていたりする車の中で、比較的目立ってしまう車である、または対象者が気を引いてしまうような個性的な車だと、探偵が目指す空気のような存在になれません。
空気のような存在とは、周囲に居ても全く気にならないような存在という事で、居たのか居ないのかさえも分からない状態の事です。
となるとどんな車が良いのかと言いますと、人気の車という事になります。
大勢の人が買っている生産台数の多い車、これを選ぶことになります。
逆に、不人気の車や生産台数の少ない車、例えばデザインが悪くて人気が無い車や、価格が高い高級車な為に買いたくても買えないので台数の少ない車は、あまり目にしないので、目立ってしまいます。
人気が無いわけではありませんが、燃費の悪さや故障の多さから敬遠されているアメ車等もその一つであり、アメ車に乗って颯爽と尾行をする探偵なんてのは、漫画の世界にしかいません。
という事で、ありふれた大衆車が調査車両に適している事は分かりましたが、では、その中でもさらに適した車はなんでしょう?
一日だけや短期間の調査であれば、一台の車で事足りますから、その場合として考えると、実は軽のワンボックスバンが当社では最適と考えます。
この理由は、メチャクチャありふれていて、目にしない日は無いくらい、そこら中を走っているというのが一つ、もう一つは小さく小回りが利き、狭い場所でも入っていけるし、停めておける。
また探偵にとって便利なのが、車内が鉄板むき出しの最低の作りになっているという所です。
なぜ鉄板むき出しの安っぽいのが良いかと言いますと、即席のカーテンを張れるからです。
布と強力磁石を用意しておけば、臨時のカーテンが作れて車内を見えないようにする事が出来ます。
そして後部座席に乗り、運転席を空にしておけば、無人の車を装う事が可能であり、カーテンの隙間からカメラで自由自在に対象者を撮影する事が出来るのです。
こういった利点が沢山あるのを知ったのは、偶然にも車検や修理などで、他の車が出払い、街での買い物用に使用していた軽のバンしか残っていなかった時に、住宅街の調査をした事から発見しました。
こんな安っぽい車を使ってんのか?と同業者の探偵も思うかもしれませんが、灯台下暗しというやつですね・・・
もちろん、軽では通用しない場合があるので、車両は数台は確保しておかなければならず、軽だけ持っていればいいというわけではありません。
次回に続きます。