素人判断はせずに相談を
2021年12月1日
離婚問題において、相談者からの話をお聞きしますと「それダメー!!」というような事をしようとしている場合があり、人の心理は様々だと改めて考えさせられる時があります。
先日、浮気調査において、浮気をしていたとして、浮気相手が誰なのかだけを調査してほしいという話がありました。
浮気相手を特定出来たとして、その後どうするのかとお聞きしましたら、直接会ってどういうつもりなのかを聞いてみるというのです。
これをすると一体どういう展開になるかといいますと、ほぼ100%に近い確率で、しらを切られて終わりになります。
話の持っていき方によっては、バレてしまっていると勘違いして浮気を認める証言を得られる場合もあるので、100%しらを切るとは言えませんが・・・
証拠はあるのですか?と言われて、何も無ければ、有ると嘘を付いても、じゃあそれを見せてくださいと言い返されてしまいますので、意味のない嘘になってしまいます。
なので、浮気相手が誰なのかを特定するより、浮気の証拠をつかむのが先決であり、浮気相手を特定するのはその後でも出来ることなので、順番が逆なのです。
ご予算の都合もあるので、依頼人様の要望が全てですから、探偵は要望通りには致しますが、それが不利益になる判断であった場合は、アドバイスをする事にしています。
また、離婚を望まずに元通りの生活にしたいので、冷却期間を置いて、少しの期間別居をした方がいいかなという考えを持たれる方もいらっしゃいます。
確かに、それで元に戻る事もあり得ますが、別居が長く続いてしまった場合、婚姻関係が破綻しているとみなされ、離婚の要因になってしまう場合があります。
なので、別居という手段はあまり使わないほうがいいと思われますので、依頼人様にはそう伝えるようにしています。
別居後にしていた不貞行為と、まだ同居している状態での不貞行為では、離婚裁判での心証に相当の差が開く事になります。
別居をするのは構いませんが、調査をするなら、同居中の段階で行ってしまうのが賢明です。
このように、自分では良かれと思ってしようとしている行動が、自分自身にとても不利益な事であるという事は多々ありまして、まだ行動に移していないうちに相談されて良かったと思う事もしばしばあります。
ネットで離婚問題を調べれば、膨大な事例が出てくるので参考になると思いますが、あまりネットに精通していない年配の方は、探偵に相談されるとよろしいかと思います。