車での不貞行為の手口
2021年11月19日
昨今のミニバンやSUVの人気により、車での不貞行為が増えている傾向が見られます。
コロナ禍になる前の話ですが、浮気調査の結果、車内での不貞行為だったという案件が何件かありました。
その手口といいますと、場所は、大体が24時間開放されている駐車場となります。
早い時間ですと、パチンコ屋の広い駐車場の隅の方に停車して行為に及んでいる場合も中にはあります。
この場合、完全な端っこではなく、あまり目立たない場所で、他の車が駐車しなさそうな場所を選ぶ傾向にあります。
そして、二台のうちの片方の車に乗り換えて、もう一台の車は乗っている車を隠すような方向に停め、人が居る方向から見えないように壁を作ります。
このように中々知恵を絞っている様子が伺えます。
しかし、こういったまだ明るい場所を使用するのは少数派でして、やはりそれほど照明が明るくない公園の駐車場や真っ暗闇の海岸付近とかを選ぶ人が多い傾向にあります。
ある不倫カップルは、男が大型のSUVを乗っていて、女が小型の大衆車だったので、普通に考えて男の車に乗り換えるのだろうと思い、依頼人に頼んで、車にICレコーダーを仕込んで会話の録音を試みたのですが、なんと女が乗っている小型の車で不貞行為をしていたのでした・・・
その理由はすぐに分かりました。
数回調査した結果、使用している場所は、ある公園の駐車場で固定されていて、その駐車場内の場所もいつも同じでした。
一番隅の場所に小さい方の車を停め、すぐ脇に大型のSUVを停めて壁を作り、両サイドから見えないようにしているのがその理由でした。
考えたものです。小さい車とはいえ、軽自動車ではないので、そこまで小さくはなく、しかし大型のSUVが隣に停まっていれば、すっぽり隠れる事が可能であり、反対側は生垣の塀で、車の前方も生垣の塀なので、三方向が囲まれている状況を作り出せ、さらに車の後部はスモークガラスなので、それこそ車のすぐそばまで行かなければ、中の様子が分かりません。
この場合の探偵の証拠の撮り方は複数の方法があります。
一つは、車のすぐ脇まで行って、車を覗き込むように直に撮影する方法ですが、これをやるとこれ一回きりの証拠しか取れなくなります。
二つ目は、車への対象者の乗り降りを撮影し、あとは車の揺れとかを撮影して、不貞行為を推認するという方法ですが、証拠的に弱いでしょう。
三つ目は、撮影機材を特殊なものを使用し、スモークガラス越しでも中が撮影できる暗視カメラを使用するという方法。
四つ目は、現場の環境によっては、木に登ったり建物に登ったりして、車の上方から中を撮影するという方法もあります。
どれを選ぶかは、現場の環境によって変わりますが、車にカーテンが付けられている場合は、二つ目の車への乗り降りで推認する方法になってしまいます。