プロの使用する機器
2021年10月17日
探偵が使っている色々な器材は、特殊なものなのだろうという先入観があると思われますが、実はそんなに特殊な器材は使用しません。
もちろん、盗聴・盗撮器発見業務などに使用する機器は、一般人には見慣れないものなので、特殊な機器だといえるでしょう。
しかし、探偵の専門分野である行動調査において使用する撮影機器においては、それほど特殊なものを常時使用したり、持ち歩いたりしているわけではありません。
カメラ関係においては、一般的な量販店で売っている普通のビデオカメラやデジタルカメラを使用していて、小型カメラにおいても、ゴープロのようなアクションカメラを使います。
なぜかと言いますと、一流メーカーの製品は、機器の信用度が特殊なカメラよりも圧倒的に高いという事があげられます。
決定的瞬間を絶対に逃したくない探偵にとって、器材の不調によって、撮影が不可能になる事は極力避けたい事です。
なので、安心して使用できるメーカーのものを使用するという事になるのです。
古くから探偵をしているベテランの人なら、昔の大きめのビデオカメラやフイルム式のカメラを使用していた頃に比べれば、あらゆる機材が性能アップしていると同時に小型化されており、これで撮影できなければ、プロじゃないだろと言う人もいる位です。
ゴープロのような小型のアクションカメラ等は手のひらに収まるほど小さいので、これを自在に操れば、対象に接近した状態でもそこそこ撮影出来てしまうものです。
とはいえ、どうしても偽装カメラを使用しなければ、色々な状況を撮影出来ない、又は撮影を疑われてしまうような状況において、偽装カメラのようなものも必要になってくる場合があります。
例えば、レストランでの食事の様子、またその時の会話の内容を知りたいという場合、対象を撮影できるような近い場所に陣取る必要があります。
座席については、図々しくお店の意向に反して、自分で選ばせてもらいますが、良い場所を確保出来たからといって、無造作に相手にカメラやマイクを向けるわけにはいきません。
こういう場合に、特殊な偽装カメラが活躍します。
スマホ型カメラや車のキー型カメラ等が代表的なものになりますが、テーブルの上に置いて、レンズを対象の方向に向けておくだけで撮影出来ますので、気付かれる事はありません。
音声については、収音マイクをテーブルの下にテープで設置して、対象に向け、録音は市販のICレコーダーで行います。
このように、あれば便利な特殊な調査機器ですが、それほど使用頻度は無いのが現実です。
そして、特殊な機器をしようせずに技術でカバーできるのがプロの探偵といえます。