実費経費
2021年09月13日
契約した調査費におきまして、含まれている内容は、調査における人件費や想定される交通経費、特殊な機器の使用料があります。
もちろん利益も含んでおりますが、唯一、当初の見積もりや決定した契約に入っていない料金があります。
それは、契約した時点では発生してない、実費の経費です。
行動調査をするにあたって、対象者の動きに合わせて尾行するわけですが、その行動によって様々な実費が掛かってくる場合があります。
例えば、有料道路の料金、遊技場の入場料、飲食店の飲食費、駐車場の料金などが代表的なものとなります。
これらは、調査当日にならないと、かかる費用かどうか分からない為に、調査後に精算する事になり、実費の経費として追加されます。
当然、実費経費が発生しなければ、当初に契約した調査費以上の料金は発生しません。
これらは重要事項ですので、契約時に説明を必ずする事にしております。
古典的な実費経費の中に、聞き込み時に、証言者への謝礼を渡すことがあります。
こういった場合、領収書をいただくわけにもいきませんので、謝礼を払った証明が中々難しいのですが、証言を得る時には録音をしておりますので、その音声の中に、謝礼の金額を言葉にして録音し、間違いなく払ったとして証明するようにしたりします。
探偵の撮影や録音は、対象者の証拠を得る事と同時に、きちんと調査をしているという証明にもなるので、色々な形で対象者と共に、探偵の業務記録としても横着せずに定期的に記録するのが一般的です。
対象者の動きが全く無くても、入っているはずの建造物の画像を一時間おきに撮影するのは常識的な業務ですし、前述した領収書が出ない経費の場合に色々な形で証明出来るように工夫しています。
この実費経費を全く理解していただけない依頼人様もまれにいらっしゃいまして、残金のお支払いの時にトラブルになる事があるので、契約時に入念にお伝えする事にしています。
また、限度を越えて誤解をされている方もごくまれにいらっしゃいまして、依然、アパートの監視をする調査において、そのアパートが丸見えになる向かいのアパートの一室を借りて、調査をしてほしいという依頼がありましたが、アパートを借りる経費は全て探偵持ちだと言われた時には絶句しました。
そんなボランティアをする探偵が居るのであれば、その探偵に依頼してくださいと、着手金は返金し、無条件で契約解除としました。
探偵業界を知らないとはいえ、一般社会と照らし合わせたとしても、あまりに非常識な見識を持つ方とでは尋常な契約は無理だと判断したからです。