おいしい話には裏が
2021年08月30日
世の中には、そうそうただで得をさせてくれる奇特な人(企業)はありません。
ボランティア団体などの場合は、困っているような状況になった時に助けてくれるというだけで、別に困っている人がいなければ誰も助けないでしょう。
という事で、世の中にはおいしい話はあふれていますが、そのほとんどが詐欺行為に近いものだと思って間違いないでしょう。
例えば、だいぶ前になりますが、格安マンションとして売れまくっていたマンションが、既定の耐震設計をクリアしておらず、設計を偽装したとして、建築士が逮捕され、販売会社も確か倒産したり、民事訴訟になったと記憶しています。
連日ワイドショーで取り上げられ、不動産会社の社長と営業が取り繕うコメントをしていたのをおぼえています。
結局、安い工事費になるような設計という事で、施工会社から重宝がられた設計士が、単独で偽装をしたという判決になったようです。
安い工事費で仕上がれば、安く売っても利益が出るという事になり、他のマンションと同じ条件で安く買えるなら、安い方を買おうとなるのは自明の理ですから、みんなが飛びついて取引し、購入したのでしょう。
一番の被害者は入居者といえるでしょう。
入居者は、耐震構造に欠陥がある等という専門分野の事は知る由もなく、大型の地震が来た時に危険だという理由で退去をさせられたのには憤りを感じた事でしょう。
しかし、ここが問題です。
明らかに同じグレードのマンションなのに、なぜここはこんなに安いのだろう?と疑問に思う事が大事です。
疑問に思った所で、まさか耐震構造の偽造をしていると気付くことは困難ですが、あまりにも安い値段だった場合、何か裏があるかもしれないと疑ってみるのは良い事です。
一生に一度がほとんどの住居の購入ですから、安物買いの銭失いにならない為にも気を付けるべきですね。
ここまでの大事ではありませんが、最近ではクラウドファンディングでのトラブルが目についています。
確か国会でも取り上げられたとの事ですが、当社の地元でも、全国的なニュースになるほどのクラウドファンディングでのトラブルがあり、現在も継続中です。
ある飲食店が、クラウドファンディングで資金を集める際に、その店のスタンダードな定食を生涯無料にするパスを一万円で販売しました。
しかし、購入した後に、販売時には無かった規約が追加され、なぜか一万円近く無料で食べた頃に、規約違反等と言って、無料パスを没収したり無効化したりして購入者とトラブルになり、裁判にまで発展したようです。
これも、一万円程度なら誰でも払える額という安価な設定で、一生無料で定食が食べられるという、おいしい内容に飛びついてしまった所に敗因があります。
もちろん、後付けで規約を付け足しするのは法的に無効な行為であり、販売元の店が全面的に悪いのですが、どうせならこんなトラブルに遭遇しない人生の方がいいでしょう。
という事で、おいしい話には裏がありますので、気を付けてみてください。
ちなみに、探偵にも明らかに他社よりも格安だったりする所、また完全成功報酬制の後払い等と、依頼人が飛びつくような宣伝文句をうたっている所は悪徳探偵の可能性が高いので気を付けてください。