投資話
2021年08月6日
詐欺とまでは言いませんが、投資系の話を持ち掛けてきて「儲かりますよ」と勧めてくる赤の他人、又は知人でも投資系の仕事をしている人の話には気を付けましょう。
結論から言いますと、何故に、他人を設けさせようとしてくるのかを考えれば、自ずと答えが見えてきます。
つまりは「儲かりますよ」と言って投資商品を買わせようとしてくる魂胆は、その商品に対する手数料をせしめる事です。
その人達にも儲けがあるから勧めてくるわけであり、ただで勧めてきているわけではありません。
その人にも利益があったとしても、自分にはさらなる利益があるなら、買ってみようという事になりますが、100%利益が出るわけではなく、逆に損をしてしまう事もあります。
それが投資の世界であり、得をするときもあれば損をする時もあります。
二昔前の時代は、まだネットが整備されていない頃であり、投資の世界は証券会社などの営業が飛び込みで企業や個人事業主の所をまわっていました。
私が勤めていた前の会社にも夕方会社を閉める頃に営業に来て、重役と長々と投資商品の話をしていました。
この連中は当社まで車で来ずに、近くのコンビニかスーパーの駐車場に車を置いて歩いて訪れてきました。
車種やナンバーを控えられるのを恐れたのか、いざとなったらすぐに走って逃げられるようにしたのかは定かではありません。
ただ、一人の営業の額から頬にかけて、縦に大きな傷がありました。
私はふざけて「客に損させてでかい灰皿で頭かちわられたの?」と聞いたら「その通りです・・・」と答えたのにはびっくりしたのと同時に凄い世界だなと思いました。
この連中は、個別株や投資信託の話ではなく、先物取引や投資信託擬きのような商品を提案してきました。
面白がって、専務は聞いていましたが、私は冷めた目でみていました。
そのうち、直接の営業には来なくなりましたが、電話はしょっちゅう掛かって来ていました。
あんまりしつこいので、あるルートを使って、この営業連中の会社を調べたら、怪しさ満点の会社でした。
もちろん重役連中にはその旨を伝え、法人での取引はもちろん、個人でもやめた方がいいと進言しました。
その後、結局は、営業に来ていた連中の会社は潰れてしまい、取引していたら大きな損失をしていた所です。
さて、現在の日本を含めた海外の投資状況ですが、株高と言われています。
コロナが流行する前よりも上がっている銘柄が多く、日本もアメリカも投資バブルの様相です。
靴磨きの子供が株の話をしていたら、そろそろ暴落の気配ということわざがありますが、投資のとの字も知らないような人が投資話をするようになってきていますので、そろそろ気を付ける時期に来ているかもしれません。