探偵の見定め方
2021年08月2日
前々回の投稿で、先日逮捕された探偵について書きましたが、逮捕されるような探偵の特徴について、今回は解説してみたいと思います。
これまでに、探偵が逮捕されたニュースを思い返してみると、そのほとんどが名の知れたフランチャイズ展開をしている(していた)探偵のグループだったのです。
もちろん100%ではなく、フランチャイズ展開をしていない探偵が悪さをしたという事件もありますが、その比率においては他を圧倒しています。
今回の探偵のストーカー事件で逮捕者が出た所の探偵事務所も、元は大きくフランチャイズ展開をしている探偵グループに属していた所であり、数年前に独立したような感じの所です。
なぜ、フランチャイズに属している、又はその本体の関係者が犯罪行為を行ってしまうのか、原因はよくわかりません・・・
ただ、探偵の場合のフランチャイズは、他の業種のようにきちんとしたルール規定が無い所もあると聞いたことがあります。
本体だけが儲かる仕組みで、加盟店の開業拠点の距離の設定も無く、同じ市町村や都市部だと同じ区に乱立していた時期もあって、高額な加盟金と年会費、そしてロイヤリティを取るだけ取って、営業が成り立たなければ、ポイ捨てして、新たに加盟する者を集めれば良いという悪徳商法ともいえる業態もありました。
これはあるフランチャイズ展開をしていた探偵社に加盟していた事がある人の話なので、おそらくは真実なのでしょう。
コンビニなんかも、目と鼻の先に同じコンビニを出させているようですし、後は加盟店の努力次第となるのは、ある程度仕方がありませんが、コンビニ業界でも問題にはなっているようです。
これらは、フランチャイズ本部と加盟店の問題なので、これが犯罪行為をしてしまうという理由ではないでしょう。
一つ考えられるのは、完全なド素人を加盟させて、いきなり開業させてしまう所に問題があるような気がします。
開業前にある程度の技能実習はするそうですが、ちょこちょこっと探偵ごっこをした所で、確かな技術は身につかず、結局は素人同然の者がいきなり本番の調査をする羽目になります。
本部の名前で集客はある程度確保されるのが、加盟した大きなメリットであり、自力での宣伝広告に対する労力は他の探偵事務所よりは楽と言えるでしょう。
そんなこんなで、営利主義のフランチャイズ本部と、素人同然で開業した加盟店という構図が、探偵業界のフランチャイズの汚点と思います。
そんな中、本部の者や加盟店の者が、世間を揺るがすような事件を起こしている現実があります。
フランチャイズの全てが悪いとは言いませんし、きちんとしている所もあるのも事実です。
しかし、なぜフランチャイズに関わる者(だった者)が事件を起こすのでしょうか?
探偵選びの一つの指標となるような気がします・・・