一日にして成らず・・・
2021年07月5日
調査は、その案件ごとに様々な状況があり、事前にある程度予測できるものから、全く予測不能なものまであります。
簡単な調査だと思っていた案件が、実際に調査をしてみると、とても困難なものだったという事も多々あります。
ほとんどが浮気調査がメインの探偵業界ですが、浮気調査にこそ、それが該当します。
浮気調査に当たって、調査計画はとても大事です。
依頼者様に状況の詳細を伺って、どうすれば最善の調査を出来るのかを検討するのですが、聞いた話と、実際の現場ではズレがある事は茶飯事であり、計画の修正は必須となります。
もちろん、当初の計画通りに進んで、簡単に結果を得られる案件もあります。
しかし、そうそうそんな簡単な案件ばかりではなく、調査プランは三通り以上のものを予定のもの以外に考えておく必要があると当社では思っています。
代表的な例で言いますと、浮気相手がどこの誰だか分からず、どこで会っているのかも皆目わからないというケースがあります。
となれば、まずは誰と会っているのか、どこで会っているのかを知る必要があります。
とはいえ、選定した調査日に浮気をしてくれるかどうかもある意味賭けとなり、調査した日に浮気相手と会ってくれるのはとれもラッキーな事です。
なので、まずはここからの話になるのです。
調査日に浮気相手と会ってくれるかどうかは、依頼者様にも探偵にも、断言することが出来ず、こればかりは運を天に任せるしかありません。
そして、それが大当たりだった場合でも、どのような形で会っているのかが調査の肝となります。
対象者が女性の場合、浮気相手の男性の車に乗り換えて不貞行為をする場所に移動するというのがほとんどです。
逆に対象が男性の場合は、相手の女性を自分の車に乗せて移動するのが多いです。
となると、後者の場合、依頼人様である奥さんが、旦那さんの車にGPSを仕込んでおけば、どこに移動しても追っていけます。
しかし、逆の場合は、待ち合わせ場所で浮気相手の男性の車に乗り換えてしまうので、尾行が不可能になる場合があります。
しかし、探偵もプロですから、浮気相手の車の車種やナンバーを控えて置き、また、不貞行為が終わって待ち合わせ場所に戻ってくる時を捉え、その画像の取得と、相手の車の尾行を始めます。
本来であれば、浮気相手の車に乗り換えたとしても、その車を尾行して不貞行為の現場を押さえればいいと思うかもしれませんが、この初動において、あまり無理をしてしまって、調査が発覚してしまうと、その後の調査に支障をきたします。
なので、プロの探偵は、調査の初期においては、あまり無理をして調査の発覚を極力無いように気を付けます。
ここが調査は一日にして成らずという事の真意になります。
プロであれば、どんな条件でも一回の調査でも全ての情報や結果を得てくるものだと思われている方がいらっしゃいますが、それは間違いです。
初回の調査で無理をする事によって、本来得られる大事な証拠が得られなくなる事がどれだけ依頼人様に不利益になるかを知っているからこそ、プロの探偵は初動には注意を払って行動するのです。