イジメ調査
2021年05月12日
当社では、極々まれですが、子供へのイジメの相談が入る事があります。
イジメの実態をつかんで、加害者からのイジメをストップさせ、被害が酷い時には関係機関に対応してもらいたいという動機からの相談がほとんどです。
イジメの実態をつかむのは、それほど困難ではありません。
もちろん、学校内で行われている行為については、調査員自身が証拠を掴む事は出来ませんし、子供さん自身にICレコーダーを持たせていても、いじめっ子に盗られてしまう可能性があります。
しかし、イジメは校内だけに収まらないはずであり、下校時にもイジメが及んでいる可能性は高いと思われます。
イジメが壮絶だったら尚更です。という事で、学校帰りに尾行してみれば、イジメの状況が捉えられる可能性はとても高いでしょう。
その中で、殴られたり、蹴られたり、持ち物を壊されたりしている画像を得られたら、それがイジメの証拠となります。
しかし、ここからが問題になります。
イジメのニュースを見ていれば、誰もが思った事だと思いますが、通学している学校にイジメの相談をしても、イジメではないとイジメ自体が無かった事にされてしまいます。
暴力を振るわれていて、それのどこがイジメではないのか? 持ち物を隠されたり、壊されたり、汚されたりするのもイジメではないという回答を学校側はしてきます。
同じ事を教師自身が誰かにされたらどうでしょうか?
すぐさま被害届を警察に出す事でしょう。
しかし、生徒が被害に遭った場合は、そんな事は起きていない。イジメではなく、生徒同士のじゃれ合いだと言うのです。
どこからどう考えてもおかしい理屈ですね・・・
警察でも同じです。
証拠を捉えて、刑事事件として罰してもらおうとしても、被害届を受理してもらえない場合が多く、大怪我でもしない限り動いてくれません。
しかし、大怪我してからだったり、一生残る障害を与えられてからでは遅いのです。
では、どうすれば良いのか、私見ですが、子供を守る為には、とりあえず、イジメの証拠は取っておいて、学校へは行かせないようにしてしまうしかないでしょう。
又は転校させて、イジメの加害者との接触を無くす。
これが出来るのは、まだ子供が無事の間だけです。それ以上イジメがエスカレートしていったら、命の危険もあるのは、イジメの加害者に殺されてしまったニュースを見れば分かる事です。
学校側が、どうしてイジメを認めないのかといいますと、自分達の評価が下がってしまうからだと言われています。
勤務評価が下がるからといって、イジメをイジメとしないという態度は、到底信じられません。
しかし学校という場所は、ある意味治外法権のような場所であり、中々立ち入る事が出来ないのが実態です。
被害者側が学校に行けなかったり、転校をしなければならないのは、全くもって理不尽な話です。
イジメの調査は、証拠を得た後が大変になります・・・