探偵のカメラ 2
2021年05月6日
前回、探偵が使用する基本的なカメラは、ビデオカメラだと言う事を書きました。
大部分はビデオカメラでカバー出来るのですが、これ一台で全てをまかなえる事は出来ません。
前回出てきた、デジタル一眼レフカメラも、調査環境によっては必要になる場合があるので、撮影機材の一つとして持っているべきでしょう。
では、ビデオカメラ以外でどのようなカメラが必需品かといいますと、それは夜間に強い暗視カメラです。
暗視カメラを装備している探偵社かどうかで、探偵社の調査力を計れると言っても過言ではありません。
以前、夜間に不倫している夫の浮気調査を他社に依頼された方が当社に相談に来られた時に、その時の報告書を見せてくれました。
見てみると、ほとんどの写真が、真っ黒な画像ばかりで、普通のカメラで撮影したのが、バレバレでした・・・
これが行動調査においての調査力の無さの一つです。
どれだけ尾行や張り込みが上手くても、証拠として成立する画像を取得出来なければ、ただ単に対象者に付きまとっているだけの無駄な業務をしている事になります。
今では、安価な暗視カメラも一般人でも買える事が可能なのに、それすら装備していない事からも、探偵社のレベルが知れるといえます。
という事で、夜間で真っ暗な場所でも撮影可能なカメラを普通の探偵以上は必ず装備しているといえます。
また、対象者に接近して撮影するような場合に必要なカメラがあります。
例えば、喫茶店やファミレスのような場所に入った対象者を撮影する為に、調査員も近くの席に座ったとしましょう。
カメラと思われる機器をそのまま対象者に向けたら、撮影している事がバレてしまうのは誰にでも分かる事です。
それでも昔は、カメラを荷物で隠して撮影したり、体の隙間から相手に見えないように上手に撮影したりと、技術を要した撮影をしていたものです。
しかし、今では秘匿カメラの良いものが売っているので、探偵もそれを使うようにしています。
使わない探偵も中にはいますが・・・
自分は探偵という職人的技術を持っているので、そんな安っぽい秘匿カメラを使用する気にはなれないとか言っていた探偵が居ましたが、全くのナンセンスです。
というか、その探偵さんは独立したばっかりで器材を揃える資金が無かっただけなんですが・・・
接近戦で有効なのは、スマホ型のカメラがあります。通常のスマホのレンズは背面にありますが、秘匿カメラのスマホ型は、レンズが上面にあり、対象者はレンズを向けられていると気付きません。
動画も撮影可能で音声も入るので、会話の内容も取れる場合もあります。
このような便利なカメラを使わない手はないと言っていいでしょう。
探偵のカメラについては次回にも続きます・・・