誹謗中傷
2021年04月11日
ネットの世界での誹謗中傷が問題視されています。
相手が私人でも公人でも、行き過ぎた中傷は、犯罪行為になるので絶対にやめましょう。
ある番組に出ていた女性が誹謗中傷によってと思われる自殺をしたのは記憶に新しいですが、亡くなってなお誹謗中傷の書き込みをネットにしている者たちが居るようで、家族が立ち上がり、訴訟に踏み切ったようです。
もちろん、誹謗中傷は犯罪行為に当たりますから、裁判されて有罪判決となったようです。
では、何が誹謗中傷に該当するのでしょうか? 専門家の意見を見てみた所、一言で言えば「悪口」だそうです。
アホ・バカ等の抽象的な悪口、容姿を否定するような悪口、相手に対しての嘘の情報を用いた悪口、発言や行動に対しての悪口、被害者が知られたくない情報を用いた悪口等が誹謗中傷に当たるそうです。
アホやバカ等の抽象的な誹謗中傷は「侮辱罪」に該当するおそれがあるそうです。
嘘の情報で、被害者を誹謗中傷した場合は、被害者の信用が失墜してしまう可能性がある事から「信用棄損罪」に該当するおそれがあるそうです。
発言や行動を誹謗中傷した場合は「名誉棄損罪」に該当する場合があるそうです。
被害者が知られたくない情報、秘密の事柄を世間に知らしめる誹謗中傷は、プライバシー侵害に当たり、刑法には触れませんが、民事上の損害賠償を請求される場合があるそうです。
では、誹謗中傷にはならない言動やSNS等への書き込み内容はどのようなものかと調べてみましたら「批判」ならセーフだといわれていました。
では「批判」とは「誹謗中傷」と何が違うのかといえば、相手の言動や行動に対する評価や相手の主張に対する反論がそれに当たるそうです。
例えば、あまり専門知識も無いのに、専門家気取りで、稚拙なコメントをした人が居たとしましょう。
それに対して、まだまだ知識が足りてないようですねとか言ったとしても、それはその人に対する主観的な評価として言った事になるので、誹謗中傷とはならないといえると思います。
また、どう見ても間違っている事を言っている人に対して、それは違っていて、正解はこうだと言って否定したとしても、正当な反論という事で誹謗中傷にはならないんだろうと思われます。
ただ、人は自分の意見や行動に対して低評価だったり反対されたりすると怒りやマイナスの感情になるので、すぐに「名誉棄損だ」と言い出す人もいますが、上記の内容を守っていれば、特に問題はないでしょう。
しかし、匿名掲示板などでは、自分の名前が表示されない事から、誹謗中傷だらけのコメントが多くみられます。
なので、現状では、あまりに行き過ぎた言葉でない限りは問題になる事は少ないようで、それに乗じて執拗に誹謗中傷を繰り返しているような輩が摘発されているようです。
気を付けましょう。