極寒より極暑がキツい
2021年02月4日
昨年の12月から1月にかけての大寒波の影響で、北関東の最低気温がマイナス5度前後か、それを下回る日もあり、深夜から早朝にかけての張り込みは調査員も震えあがったと思われます。
毎年、真冬の調査について、一般の方々から、探偵の仕事は真冬はキツいでしょうと言われます。
確かに、真冬の極寒は身体にこたえます。外での張り込み等は低体温症か凍死してしまうのではないかという寒さの時もあります。
しかしそれは、防寒着やカイロ等を事前に用意していなかった場合であり、探偵なら天気予報にも目を配り、寒さ対策は万全にして調査に臨みますので、通常は問題ありません。
寒暖の差が激しい日に、日中の調査だけだったはずが、夜間の調査にまで延長という事態になった場合とかの不測の事態に、防寒着が無いと困るという事も考え、地方の探偵であれば、車に防寒用品を積んであります。
これ位、用意周到でなければ、探偵はやれませんが、徒歩尾行の多い首都圏の探偵さんたちは、日中で暖かい環境の時に分厚い防寒着を着てたり、手に持ちながらの調査はやり辛いので、困る事もあるでしょう・・・
交代要員が居れば、変わってもらう事も出来ますが、調査員全員が別件で動いていると中々そうもいかないと思われます。
そういう状況の場合は、冬はキツいという事になりますが、実は、探偵がキツい季節なのは、真夏なのです。
真夏の極暑と熱波は、何をどうしようと、対処のしようがありません・・・
車での尾行・張り込みであれば、日中ならエアコンをかけて暑さを凌げますが、夜間の張り込み時はエンジンを切っておくのが基本ですので、熱帯夜の中、汗だくで張り込みという事になりますから、たまりません。
窓を開けていると虫が入ってきます。その虫が吸血虫だったらたまったものではありません・・・
今ではホームセンター等で、車用の虫よけネットが売っていますので、それを使用して虫対策はしていますが、暑さだけはどうにもならず、電池で動く小型の扇風機やクーラーボックスに仕込んでおく保冷剤等で身体を冷やしながらの調査となります。
車に乗りながらの調査であれば、こういった、ある程度の対策も可能なのですが、これが徒歩尾行や屋外での張り込みとなると、もはや自分の体力に頼るしかなくなります。
暑いからといって、素っ裸になるわけにもいかず、もしなれたとしても、それほど涼しくはならず、逆に火傷をしてしまうでしょう。
このように、どちらがキツいと言われれば、ほとんどの探偵が夏の方がキツいと答える事でしょう