古いスタイルの調査技術も
2021年01月27日
20年近く前の探偵業界は、今ほどハイテク機器が充実しておらず、尾行や張り込みは古風な手法で行っているほうが多い時代でした。
それが段々と機械頼りになる調査手法が主流となり、尾行を失敗する新人探偵も少数になっているのが現状です。
しかし、全ての現場でハイテク機器が使用可能というわけではなく、従来の古い技術が求められる場面が必ず出てきます。
この時の為に、たまには演習のように、架空の対象者を設定して尾行をしてみるとかの訓練が必要なのではないかと思っています。
特に過去に経験の無い、若い探偵さんたちは、そういった経験があまりないので、急にぶっつけ本番の状態になると、失敗してしまう事も出てくる事でしょう。
なので基本の技術も使えるという事はとても大事だと思っています。
練習相手になってしまった、無関係の人には迷惑な話ですし、下手したらあおり運転と間違われるかもしれませんから、その辺りは気を付けて行わなければなりません。
これは実践の車両尾行にも通じるものであって、ある程度激しい運転をしないと見失ってしまうので、急な割込みや急発進もやむを得ない場合があります。探偵側としては業務としてしかたなく行っている事なのですが、相手側からすれば、危険な運転をされたと捉えてしまい、ドライブレコーダーに映っている映像を元に被害届を出されてしまうかもしれません・・・
こうならないように、極力安全な走行スタイルを取りながら、なおかつ見失わない距離感と位置関係を取る技術が求められます。
機器を使用した尾行の場合は、これらの技術は必要なくなりますが、前述したように、機器の使用が不可能になった場合にはこういった古い技術をさらに進化させた技術が必要となります。
とはいえ、現在の調査機器は、昔のスパイ映画にでも出てくるような小型のものや秘匿カメラも多数あり、ビデオカメラも高性能小型化されていて、望遠機能も高く、撮影に関してはとても楽になり、これを使用しない手はありませんので、撮影に関しては昔の撮影方法などを知っている探偵は年配者になってきていると思います。