探偵は歩き方によく気を付けます。
まず歩き方以前に、どんな靴を履くかが重要になりますが、一番のポイントは音があまりしない靴で地味な色を選ぶという事です。
最近では、革靴の踵を減らさないための鉄板を入れる人はほとんど居なくなりましたが、それでも革靴のような靴の靴底は、歩くとコツコツと音が出ます。
このような音の出る靴は、靴選びの時に即却下となります。では、フォーマルな格好で調査に行かなければならない場面ではどのような靴を履けば良いのでしょうか?
それはゴム底の靴を使用すれば良いのです。最近では、革靴と同じ形状でも靴底はラバーソールになっているものが売っており、そのようなものを選んで使用します。
カジュアルな服装の場合は、ゴム底の靴はありふれていますので、目立つような靴じゃなければ大丈夫でしょう。
さて、靴選びは分かりましたので、本題の歩き方ですが、雑踏の中でしたら足音を気にすることはありません。
しかし、周りに人が少ない状態での尾行、又は対象者と調査員が二人きりになってしまったような尾行の場合は、足音を立てないような尾行をすることが大事です。
暗がりの路上で後ろから足音がしたら、探偵が尾行していると思わなくても、なにやら不安になるものです。
なのであまり音がしない歩き方をするのですが、通常の歩き方は、踵から付いてからつま先に体重が移動して足を踏み出していきます。
しかし、これですと踵を付けた時にする音で1回、つま先を地に付けたときにもう一回音がでます。「カコッカコッ」と二回足音を出しながら歩いているのが普通の歩行です。
これを爪先だけで歩いたらどうでしょう。音は一回だけになります。そして静かに爪先を地に下す事によって、極限まで音を小さくすれば、無音に近い歩行術が可能になります。
この歩行法により、100%とは言えませんが、対象者に注意を向けられるのを防ぐ事ができます。
また、深夜の張り込みの時に動くときも、爪先歩きは大事です。この場合はさらに歩行スピードを遅くし、抜き足差し足のように歩く時もありますが、基本は爪先歩きです。
それでも、砂利の場所だったりすると、どうしても音が出てしまいます。その場合は裸足になる事もあります。
どんなにやわらかいゴム靴でも、人間の素足よりは固いものです。極限まで音を出さないと思ったら素足が一番となります。
さすがに靴下は履いたままですが・・・
このように忍者か泥棒がする身のこなしを取り入れながら、現場調査員は日々頑張っているのです。
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