便利屋が探偵か、探偵が便利屋かで全く違う
2025年10月27日
世の中には「便利屋」という仕事があります。
いわゆる「なんでも屋」であり、日常の雑用全般の依頼を受ける仕事です。
この便利屋さん達は、どんな事でも相談してくださいと言って宣伝している所が多く、依頼人もそう勘違いしている場合が少なくありません。
その中で、探偵が行う業務においても、便利屋にやってもらおうとする依頼人もいて、便利屋もそれを受けてしまう事があります。
ただ、探偵の仕事を受ける場合、公安委員会に探偵業の届け出をしないといけないという法律がありますので、報酬をもらって探偵業を行うには届け出が必要となります。
違法行為になってしまうので、届け出を出す便利屋が多々みられますが、届け出が受理されたところで、探偵の技術があるわけもなく、探偵の依頼を受けたとしても、素人の仕事しか出来ないのが実情です。
以前、数件の便利屋から、報酬は要らないので、探偵の現場に同行させてもらえないかという相談がありました。
正直、素人を現場に同行させるのはリスクがありますから、乗り気では無かったのですが、試しに使ってみました。
全くもってやめておくべきだったと後悔してます・・・
まず、プロ意識が乏しく、簡単に言ってしまえば、便利屋が片手間に探偵を行うというような感覚のように見えました。
絶対に必要な機材を教えても持ってこず、ビデオカメラは持っているというので、それを使わせたら、プライベートな動画がメモリーの中にごまんと入っていて、撮影後に調査現場の映像を探すのに一苦労する事になったり、タイムスタンプをオンにして日時が映像に映りこむ設定にしろと言ったのに、していなかったり、予想のはるか上をいく素人ぶりで、今後どうするか迷いました。
それでも、最初は仕方がないかと思い、もう一度使ってみた所、張り込み中に寝ているという始末・・・
だめだこりゃ!となって、それっきり便利屋とは手を切って、あれから十数年経ちました。
五年くらい前にも他県の便利屋が同じことを言ってきて、修行させてほしいというので、探偵学校でも行って教わってきたらいいんじゃないですかとお断りしました。
尾行や張り込みを主とする探偵の現場は、一瞬の油断が決定的な瞬間を逃してしまう場合があるので、いい加減な気持ちで仕事をされたのでは依頼人に申し訳がありません。
という事で、探偵業務は、生粋の探偵社に依頼する事をお勧めします。
ただ、探偵を主として、副業的に便利屋をやっている場合は逆になりますので、探偵の技法を持っていると思われます。
この場合は依頼しても大丈夫な可能性は高いといえるでしょう。











