難しい法律家選び
2025年07月27日
探偵の依頼案件のほとんどが浮気調査絡みです。
浮気の証拠をつかむのは探偵の仕事ですが、その後の離婚の手続きをスムーズに済ませるには法律家、つまり弁護士が必要となります。
弁護士を使わずに離婚の手続きをしてしまう事は自由ですが、法律の細部を知らないと、後々やっかいな事になる場合があるので、可能であれば法律家を入れて、自分に有利な環境になるようにしたいものです。
そうなると、弁護士に依頼する事になります。
なぜかと言うと、依頼人の完璧な代理人となれるのは弁護士だけだからです。
法改正で司法書士や行政書士も一定の金額以下であれば、代理人になれるという形になりましたが、基準の金額が低額なので、ほとんどの場合、弁護士でなければ対応できません。
なので、過払い金の問題や肝炎の補償の問題の窓口になると司法書士事務所が宣伝していますが、結局は基準の金額を越えてしまうので、問題視されています。
という事で、面倒くさいので、最初から弁護士に頼んでしまうのがより良い判断と言えるでしょう。
しかし、弁護士だから誰でも良いというわけではなく、ここからが本番となります。
一つの例として、裁判社会であるアメリカなどでは、色々な訴訟分野において、担当弁護士や特化した弁護士事務所が存在するのが一般的になっています。
例えば、企業法務専門とか、刑事事件専門、民事の専門でさらには離婚訴訟の専門など、細分化されてそれに見合った弁護士や弁護士事務所があり、弁護士選びが便利ではあります。
もちろん、専門分野の弁護士だとしても、その中で優秀なのも居れば、劣悪な者も居るのですが、日本の場合、全ての法的実務を行うという事になっているので、弁護士選びのハードルが高くなります。
さらには、弁護士を増加させるという政策により、弁護士が増えてしまったので、ベテラン弁護士の事務所で修行せずに、自分の法律事務所を立ち上げてしまい、素人に毛の生えたような弁護士が多々存在します。
こうなってくると、弁護士をどうやって探そうという事になりますが、ろくでもない弁護士ほど、ネットでの宣伝に力を入れており、ネットでヒットした弁護士だからといって、安心は出来ません。
さらに、離婚問題は、手間のわりに報酬が低いという面もあり、弁護士は積極的にやろうとしないという側面もあります。
となるとどうすれば良いのかとなりますが、探偵であればこれまでの付き合いから、離婚問題に強く、面倒くさがらずに受けてくれる弁護士を紹介できる場合もあります。
あとは、弁護士を使った事のある人からの紹介であるとか、弁護士のこれまでの経歴を調べてみるのもありです。
弁護士も人間ですから、中には反社専門の弁護士等も存在し、悪徳弁護士と言われる者も現実に存在します。
悪徳弁護士ではなくとも、自分を特権階級の国民だと思い、見下してくる弁護士も存在します。
記憶力が優れていたり、勉強する努力を耐え抜いた努力はあるのでしょうが、それで上級な人間だと思っているとしたら大きな間違いです。
第一印象の初見で、性格的になんか変だなと思ったら、その場で依頼するのはやめておいたほうがいいでしょう。
離婚問題で疲れ果てているのに、弁護士からも不愉快な思いをされるのではたまったもんではありませんからね。
難しいですけど、法律家は簡単に決めてしまわない方が賢明です。











