マダニ被害で探偵も困った
2025年07月1日
日本各地で、マダニによる健康被害が相次いでいます。
当初は、西日本で主に発生していたのですが、東日本にも被害情報が出始めてきていて、もはや全国的に注意が必要だと思われます。
猫を自由に外に出させていたり、犬の散歩をする時に雑草が生えている場所に入っていくと、葉の先っぽにへばり付いているマダニが動物に飛び移ってきます。
そして体毛をかいくぐっていき、皮膚にたどり着いたら吸血を始めるという生態なのがマダニです。
その犬や猫に付いたダニが、飼い主にも移っていき、人間も吸血される場合もありますし、人間自体も雑草地の植物から直接寄生される事もあるようです。
さらには、犬猫がマダニによる感染症で体調不良になり、それを処置している獣医が感染してしまい、重症化して亡くなってしまったという珍しい事案も報道されました。
なぜ、それほど山間部でもないのに、マダニによる被害が増えてきているのかは、確たるものは無いみたいですが、おそらくは、クマや猪が住宅地に現れるようになったので、それに寄生していたダニも一緒に人の生活圏に流出してきているような気がします。
何故かといいますと、動物は自分の手足で痒い場所がかけないと、地面に体を擦り付けて痒みを取ります。
犬の散歩コースにある雑草地に、一部雑草が踏み荒らされている事がありますが、これが獣が体をかいた跡であった場合、その獣からマダニが落ちて新たな場所で繁殖していくという推測が成り立ちます。
これ以外にもいくつかの原因はあると思いますが、これまで気にもしていなかった場所にも、草が生えている所であれば、マダニが潜伏している可能性があるので、注意が必要となりました。
地方の探偵は、雑木林等に身を隠して張り込みをする場合があります。
良い張り込み場所にする為に雑草や小枝等を切ったりする事はほとんど出来ませんし、そもそも誰の土地か分からない場所に一時的とはいえ入らせてもらっているので、何も手を付ける事は出来ません。
という事で、狩りをする獣のように、雑草にまみれながらジッと張り込みをするのですが、マダニの事を考えればあまりにも危険な行為と言えるでしょう。
もちろん獣ではなく人間ですから、肌が露出しないような服を着て、防虫スプレーを全身にふりかけたりと、防御する知恵は使いますが、100%防げるとはいえません・・・
温暖化が進み、温帯から熱帯に環境が移ってくると、感染症の危険がある蚊なども注意が必要ですし、夏場の調査は暑さだけでなく虫との闘いもあるので、探偵には困った季節といえるでしょう。