誤解されている探偵の手口
2025年05月18日
昨今、有名芸能人の不倫問題が取り上げられていますが、週刊誌に不倫の証拠が届けられ、それを元に記事にしているようです。
証拠のネタを小出しにしていく手口は巧妙で、不倫を否定したところで、二弾・三弾と、一週間後かそれ以降に逃れられない証拠が出てくるので、第一弾が出た時点で詰みというケースがほとんどです。
まぁそうする事によって、また読者が購入してくれるという販売方法も含まれているのでしょうが、当事者にとっては絶望的な事態といえるでしょう・・・
今回の証拠のネタは、不倫カップルのツーショットの画像がメインで、あとは自宅マンションに連れあって入っていくような画像から始まりました。
自宅マンションに入る様子などは、探偵が行う浮気調査と同じ手口で、張り込みをしながら二人が来るのを待っているというものなのは間違いないでしょう。
しかし、部屋でのツーショットの画像については、当事者がどこかへ送るはずもなく、どこから流出したのかが謎ではあります。
考えられるのは、当事者に近しい者にしか不可能なので、男性俳優の奥さんがスマホの中身を見てそれを保存していたか、マネージャーやその付近に存在している者の覗き見くらいしか物理的に考えられません。
ハッキングは現実的ではないので、上記の人しか不可能だと思います。
離婚して不倫相手の女優と結婚するような素振りは無いので、撮った画像は誰にも見せてはいないと推測できます。
そして第二弾のラインの文章の流出ですが、これが探偵の手口などとネット記事やワイドショーで取り上げられたようですが、現実には探偵にもこれをすることは不可能です。
可能だとすれば、当事者のスマホを操作できる環境が整った時だけです。
なので、探偵が行う手口ではなくて、依頼人にこういった手法でラインの文面を文章化して送る機能がありますよとアドバイスを探偵がする事はあるというのが実態です。
探偵がどんな業務をどのように行っているかを知っている人は少ないので、探偵なら魔法のようになんでも情報を取り出せると思ってしまう人も居るでしょうが、現実は物理的に可能な事しか探偵にも出来ません。
探偵の業務全般に言える事ですが、長年蓄積したデータや、特殊な情報源から人物の特定や所在を判明させる事は可能ですが、夜逃げして見知らぬ土地に去っていき、住民登録をしていなかったり、社会保障的なものに未加入、携帯電話も無く、運転免許すら失効しているような人を探すのはほぼほぼ不可能であり、依頼されてもまともな探偵であれば、断る案件です。
何故かというと、失踪者が居そうな場所をしらみつぶしに当たっていくという方法しかないので、時間が掛かりますし、調査料も莫大になります。
おそらくそれでも調査をするという人はごくごくわずかでしょう。
という事で、LINEのトーク履歴を送信するという手口は特に探偵が行っている手口ではなく、LINEの機能を知っている人であれば誰でも可能だという事です。
探偵が誤解を受けるような記事はやめてもらいたいものです・・・