モラハラ・パワハラの調査について
2025年04月23日
昨今話題になるパワハラやモラハラのハラスメント案件ですが、他社の調査事務所はどうか知りませんが、当社ではあまりお役に立てる事はございません。
例えば、パワハラについては、主に職場において発生するものと思われます。
しかし、探偵がその職場内でのパワハラの証拠をつかもうとしても、漫画やドラマでもなければ、そこに潜入する事はほぼ不可能です。
ほぼというのは、会社側がパワハラの事実がある管理職の社員の実態を調べようとして、探偵を社内に潜入させるという設定であれば可能だからです。
しかし、パワハラというのは、下の立場の者が受ける行為なので、会社を経営している者にその実態を解決して欲しいという願いはあまり届きません。
パワハラをしている者は、ほとんどの場合、その会社に長年貢献してきた社員なので、経営者側としても、身びいきしてしまう事が多く、末端の社員がトップに被害を届けてももみ消されるのがオチです。
最近のフジテレビの騒動がその典型的な例と言えますね・・・
弁護士を使ったり、SNSでの発信により暴かれはしましたが、そうでなければ泣き寝入りだったでしょう。
また、モラハラについては、家庭でおきる事が多く、なおさら探偵は踏み込めない環境といえます。
モラハラとは、主に夫側が配偶者にモラルについて説教するというのが実情となります。
これについては、少し異論があります。
共稼ぎや小さい子供が居る場合は、夫も家庭の事を手伝うのは、それこそモラル的に当たり前といえます。
しかし、専業主婦でさらには子供も居ない状況で、家事がてきとうだったらどうでしょうか?
家はゴミだらけ、食事も作らずコンビニ弁当、洗濯は毎日しない、家計簿もつけずに散財するような嫁だったら、そのまま黙っていられるでしょうか?
このようなダラけた嫁ではなく、家事をきちんとこなしているにもかかわらず、些細なことでいちいち叱られている状態をモラハラと定義されるのだと思います。
また、夫と妻が逆の場合もあるでしょう。
これについても、家庭内の事ですから、探偵の出番は無いといえます。
職場ならまだしも、家庭に潜り込むのであれば、その家庭に子供でもいて家庭教師として家に入る程度しかできないでしょう。
まぁお金持ちの家であれば、家政婦(夫)として潜入する事もあり得ますが、ほとんどそんな事は無いといえます。
という事で、調査員が現場に入り込んでパワハラやモラハラの調査をするという案件はほとんどが成立しないといえますので、探偵に相談してもそれは単なるカウンセリングとなりますので、意味がありません。
今では、AIが発展していますから、そちらに聞けば、モラハラやパワハラの実態の録音や録画の手法などを丁寧に教えてくれるでしょう。