幽霊の正体見たり枯れ尾花
2025年04月12日
世の中には、科学で証明出来る事が山ほどあり、科学の進歩が現代まで進んでいない頃は、何でもない事が大騒ぎになったり、神秘的なものになったり、奇怪な現象として捉えられていたことでしょう。
しかし、科学の進歩により、どんどんそれが解明されていき、何の事でもなかったという事実が現在では理解されてきています。
特に写真ですが、デジタルカメラの普及以前においては、フィルムカメラでしたので、解像度等は今とは比較出来ないほどの低さでしたので、鮮明に見えないものは、怪異として捉えてしまい、そういった怖いもの見たさを煽るような番組も多く存在していました。
ただ、本当に存在していたものもあるという事を忘れてはいけません。
例えば、ゴリラなどは、今では当たり前に存在している動物として認識されていますが、大昔では今で言う「UMA」未確認生物として捉えられていたそうです。
飛行機も無い時代、船で世界をまわっていた時には、ジャングルの奥地にまで行くのは大冒険だった事でしょう。
しかし、その大冒険をした人が、毛むくじゃらの人型の存在を見た時は想像を絶する衝撃だったと思われますし、それを話した所で、ほら吹きだとも思われたかもしれません。
それが年月が経ち、ゴリラの死体を持ち帰れるようになって、実在の生物であったという事に皆が衝撃を生んだようです。
このように、まだ未開の地にはこれまでに見つかっていない生物や遺物が残されている可能性があるので、今現在の常識では計れないものがあると思っていいと思います。
探偵の活動においても、科学では証明出来ないような体験をする事があります。
当社で一番の奇々怪々な案件というと、近隣トラブルでの依頼での事でした。
向かい側に住んでいる少年が、自宅の植木鉢やその他の庭にあるものにイタズラをするので、注意したところ、イタズラのレベルが上がっていき、センサーライト付きの防犯カメラを狙って、非可視光線を使い、夜中に何度もセンサーライトを作動させるという嫌がらせをされているので、その証拠を取ってほしいという要望でした。
実際に、非可視の赤外線を使用した暗視カメラを探偵は使用しているので、不可能ではない可能性があるので、依頼は受けてみました。
対象者に見つからないように、家の裏口から入れてもらい、屋内から対象者の行動を監視したのですが、何も動きが無いのに、依頼人が言うように、センサーライトが連続でついたり消えたりする現象が起き始めました。
録画された映像を見ると、確かに白い光線が舞っていて、これが原因でライトが作動していると思われました。
しかし、光線の発信源が全く見つからず、対象者の家以外に監視区域を拡大しても、それらしき光線が出ている事実は見られず、全くの原因不明の状態でした。
当社が依頼を受ける前にも、カメラの購入先の電気屋さんや警察にも確認してもらっていたそうですが、結果は同じだったそうです。
虫であれば、虫が写るでしょうし、丸い光が舞っている映像にはならないはずです。
という事で、こちらも暗視カメラを使い、近隣を撮影したものを依頼人に提供し、原因不明として調査は終了したのですが、最後に一つ、調査終了時に結果を話した依頼人様の家の部屋には、つい先日亡くなったという旦那さんの遺影が飾られていました。
そして、夜中に連続して点滅していたセンサーライトはその部屋のすぐ隣に設置されていたのです。
これを知った時に、背筋がぞっとしたのをおぼえています。
これも科学が進歩したり、優秀な科学者が検証したら、枯れ尾花になるのでしょうか・・・