探偵の敵の一つ、蜂の活動
2025年04月5日
地方の探偵は、藪の中に潜んで張り込みをする場合があります。
これから春本番となり、虫や爬虫類が動き出す時期となりますので、毒を持った昆虫類などに注意が必要となります。
という事で、今回はその探偵の敵である昆虫の中の蜂についてですが、蜂もその他の虫と同じく、春先から活動し始めます。
蜂は人を刺してくる危険生物ですので、探偵はその蜂の生態について知っておかなければなりませんので、浅い知識ですがご紹介します。
蜂が活動し始める気温は、約15℃以上と言われています。
なので、日中の気温が10℃前後からそれ以下である冬は見かける事はまず無いといっていいでしょう。
四月以降は20℃前後になる日がどんどん出てきますので、越冬した女王バチが目覚めてきて、巣を作り出します。
この時、女王バチは、前年に交配済みの子供を産める状態になっていますので、小さな巣を作り、その中で少しずつ子を産み、働きバチに巣を拡大させていきます。
女王バチも人を刺す能力を持ってはいますが、巣を作って子を産む作業に集中している為に、よほど刺激を与えなければ、刺される事はありません。
なので、わざわざ近付く必要はありませんが、それほど危険性はこの時期にはありません。
刺されて死亡者が出るスズメバチについてですが、最初作られる巣は、小さなとっくり型のもので、下向きに穴が開いています。
この状態では、まだ働きバチも数も少ないので、蜂用の殺虫剤を吹きかけて巣を設置場所から落として破壊して女王バチごと殺してしまえば、大きな巣を作られる前に、駆除出来た事になります。
女王バチまで殺してしまわずに、逃げられてしまった場合は、また巣作りをされてしまいますので、必ず女王バチを殺さなければなりませんので、殺虫剤は惜しまずに噴射した方が良いでしょう。
このように、夏になる前であれば、駆除業者ではない素人でもスズメバチに対して対応出来ますが、夏から秋にかけて巣を見つけた場合は、既に大きくなっている事がほとんどですから、自分で駆除するのはやめておいた方が無難です。
なので、今頃の季節であれば、蜂に対しての危険性はあまりないので、探偵も仕事がしやすい時季といえます。
一番危険な時季は冬になる前の秋であり、新しい女王バチも生まれてくる時期で、一番活動が激しくなります。
巣の近くに寄っただけで攻撃してくる場合もあるので、雑木林の付近や林道などでも注意が必要となります。
最近では、夏が終わるのが遅くなってきており、秋が無くなって夏から冬に一気に変化するような異常気象となっています。
夏が長いという事は、蜂の活動期も長いという事ですから、以前よりも蜂の個体の総量も大幅に増加し、昔よりも蜂の被害が多くなっているようです。
一般の方は探偵のように、藪の中に入っていく事はあまりないでしょうが、探偵は仕事ですから、仕方なく入っていくしかないので、下見の時に蜂の巣の確認もしなくてはなりません。
しかし、木にぶら下っていたり壁や屋根にへばり付いているハチの巣であれば、見つけるのも簡単ですが、オオスズメバチ等は地中に巣を作る習性がある為、巣の場所を特定出来ない場合があるので困りものです。
蜂は必ず偵察バチが存在し、敵が来たかどうか、巣からある程度離れた場所で警戒しているので、蜂を見かけたら、半径数メートルから数十メートルには巣があると思った方が良いので、蜂を見かけたら、張り込み場所を変えるようにして身を守っています。
近年では住宅地にも巣を作られてしまう場合が多くなってきていると聞きますので、これからの季節、蜂の被害に注意しましょう。
