世の中の転換点がきている気がする
2025年02月7日
最近、ある分野だけに限らず、世界的な世上の転換点に遭遇しているような気がします。
一つ前は、ソ連等の共産主義国家の崩壊によるものだったかと思われます。
ソ連が崩壊したことによって、それまでソ連に含まれていた国家が分離し、一つの国家として成り立ったのは世界情勢の大きな転換点でした。
ソ連自体がロシアとその他の国々に別れ、西側諸国との交易も可能となり、グローバリゼーションという仕組みも生まれました。
あれから数十年、第三国家やテロ組織との対立はあったものの、大型の戦争は無く、アメリカを中心としたNATOやロシアが主体となる地域紛争があるという程度でした。
その間に世界の工場と言われた中国が経済力を発揮し台頭してきて、途上国などとどうして言えるのかという立場にまでの大国となりました。
今では東側諸国の筆頭といえるほどの大国になり、ロシアに頼られるほどになりましたが、やはり一党独裁国家はいずれ没落するというように、現在は中国バブルがはじけてきたようです。
中国に投資していた大口の機関投資家たちは、続々と中国から離れ、落ちぶれていた日本に資金を転換していて、日本の株価はバブル当時よりも高騰しています。
そんな日本ですが、大手企業がいつの間にか外資に乗っ取られていたという事も判明したり、半導体を筆頭に、かつて日本のお家芸だった分野が衰退しているのが事実です。
パナソニックといえば、松下電器として日本トップの電化企業でしたが、今では会社を分割したり、分野的に売却するかもしれないというニュースが流れています。
数年前より、天下のパナソニックがリストラをすると聞いた時から、衰退するのは予想がつきましたが、昔を知っている者としては信じられない事です。
これは日本企業の一つの例ですが、海外においても色々あります。
アメリカにおいても、GAFAMという巨大企業がアメリカのみならず、世界をリードする独占企業として世界中を席巻しています。
この巨大企業群無しに、世界は成り立たないような状況ですが、この先はどうなるか分かりません。
さらにトランプ大統領が再選した事によって、どんな化学反応が起きるか想像が付きません。
前回のトランプ政権の時は、経済界に身を置いていたトランプが大統領になったので、政治的には素人の部分もあり、取り巻きとの軋轢もあり、うまくいってない部分があったのは誰もが認識していたところでしょう。
事実官僚と反目していて、大統領に対して敵対する省庁もあったようです。
それが間が抜けたとはいえ、二期目となれば、コツは掴んでいるでしょうから、前回のような失敗はしない部分も出てくるでしょう。
しかし、やはりトランプはトランプであり、リップサービスなのか自信過剰なのか、はたまた二重三重に張り巡らせた戦略なのか、今回も出来もしないことを公言する節が見られます。
あっという間に終わらせるというウクライナ紛争は終わらず、メキシコやカナダとの関税戦争も暗礁に乗り上げています。
この後、公約通りに事が進めば、達成した時期については咎にはされないでしょうが、アメリカ第一主義は同盟国にまで数々の要求をしてくるのは間違いなく、日本も直にお呼びがかかる事でしょう。
アメリカ第一主義を唱えるのは良い事でしょう。
自国を一番に考えるのは当然の事ですから。
しかし日本の場合は、日本を第一どころか、他国優先主義のような政治家ばっかりで、自分の国を亡ぼすのかと思うような政策をとる政治家が多く、この後どうなってしまうのか心配でなりません。
グローバルな世の中は終わり、二分三分される世の中が出来上がり、経済圏や安保の枠組みが分かれる冷戦時代のような世界になるような気がします。