世紀末ってのは今なのかと思う昨今
2025年01月14日
四十年前 「北斗の拳」という漫画がヒットしました。
舞台は199x年という設定でしたが、現実には何も起こりませんでした。
しかし、その当時の日本はバブル経済で皆が好景気で狂乱している時代で、世紀末などただの漫画だと思っていた事でしょう。
それから何十年と経ち、日本はデフレスパイラルに堕ち、通貨も製造物も海外からは安く見られ、円安の極みに達しようとしています。
給料が上がらなくても、物の値段が安いなら、トントンであり、生活には支障は出ません。
しかし、過度な円安になれば輸入品に頼っている日本は、輸入価格の高騰により、物の値段が上がってしまいます。
給料は上がらないのに、物の値段が上がれば、貧困問題が発生し、これまで買えていたものが買えなくなり、日本はどんどん貧しい国になっていくでしょう。
いつでも切れる派遣業が台頭し、正規社員を少なくしてやりくりする大手企業ばかりになり、正社員として入社しても中年になる頃にはリストラが待っているという民間企業・・・
子供の将来の夢は「公務員」になる事という夢も希望もない社会になりました。
昔から、家出少年少女は存在しましたが、今ほど酷くはないと思えます。
社会問題となっている「トー横」と呼ばれる場所に集まる少年少女の非行問題があります。
トー横って聞いた時には「東横のれん街」を思い出したのは、オッさんだからなのかもしれませんが、渋谷に不良少年少女が集まっているのかと思ったら、新宿だったというコントみたいな話になっています。
しかし実際には新宿の東宝ビルの近くにたむろしているので「トー横キッズ」と呼ばれていると知った時には愕然としました。
その様子はSNSでの動画などで見る事が出来て、顔も姿も丸見えの状態で醜態をさらしているものが全世界に発信されています。
親御さんが見たらどんな思いになるか想像しただけで重苦しくなります。
バブルの時代にも不良少年少女は存在しましたが、現在のような惨めな状態ではありませんでした。
昨今では不老外人も交じり合い、カオスのような状態です。
これを作り出したのは、政財界の重鎮達です。
日本は良い国ですが、長期目線での政策が為されない国といっていいでしょう。
今自分が豊かであれば後はどうでもいいと思っている、いわゆる上級国民達が、自分が死んだ後など知った事かと思っているように思えます。
そいつらにも子や孫はいるのでしょうが、自分が築いた財産で自分の身内はどうにでもなるのでしょう。
それでは、一般庶民はどうなってしまうのでしょうか?
この後、自然災害や戦争、経済安保、難民問題と問題は山積しています。
漫画の世紀末は半世紀前の設定でしたが、本当の世紀末は今なのかもしれません・・・