他人に儲けさせようとする人はいない
2024年11月29日
何事にも例外はありますから、100%存在しないとは言いませんが、赤の他人や、それほど身近な存在ではない人が、いきなり儲け話をしてくる事は本来あり得ないと言っていいでしょう。
これは、良く考えてみると分かる事なのですが、騙されてからでは遅いので、騙される前に頭の片隅に置いておけば良いのですが、ペテン師のような人間に引っかかってしまう人がいまだに無くなりません。
最近では、今年の日経平均株価の高値更新から始まり、国策でもある新NISAの普及もともなり、投資話の詐欺が横行しています。
金利の無い時代に、インフレで物価が上がっていく中、預貯金では全く利益を生み出さないどころか、手数料を考えたら赤字ですから、リスクを承知で投資に向かうのは特に問題はありません。
極端な話、物の値段が倍になってしまったら、自分の現金資産は半分の価値になってしまいます。
なので、個別株や投資信託などの商品に現金を変えておけば、インフレに沿って資産も並行して上がっていくので、資産防衛の為に預貯金などの現金だけにしないという考えは大事なところでしょう。
特に所得が無くなって年金と預貯金で生活している高齢者にとっては・・・
この基本的な考え方を逆手にとって、投資詐欺を行っている不逞の輩が跋扈しているので注意が必要です。
昨今では強盗も蔓延っているので、突然来訪してきた見知らぬ者と話す人も少ないでしょうから、飛び込みの営業を装った詐欺師は少ないと思われます。
なので、電話をかけてきて投資話を持ち掛けてくるケースがほとんどと言っていいでしょう。
一人暮らしの高齢者などは、話し相手が欲しくて、電話がかかってきたら、話し込んでしまうという事もあるでしょうが、身寄りがあるのであれば、親族が警戒しておくようにと諭しておく事が大事な防衛手段となります。
電話から始まる投資詐欺などは、電話に出なければいいだけですので、簡単に防げます。
一番良いのは、固定電話から携帯電話に変更してしまうという方法がありますが、高齢者だと古い知人や全ての知人に固定電話を無くしたという連絡を入れるのは難しいとも思えます。
なので、固定電話でもナンバーディスプレイにしておき、必要な電話相手の番号を電話に登録しておいて、登録番号以外受信しないとう設定にしておくという方法もあります。
また、最新の固定電話機では、非通知拒否はもちろん、フリーダイヤル拒否や海外からの電話の拒否等の機能が付いているのが標準化されてきており、また詐欺被害に遭わないように、この電話は録音されていますというメッセージが最初に流れるようになっているものも出てきましたので、高齢者の家族がいる家庭では、電話機の交換をしておくべきです。
また、詐欺師ではなくて、身近な人間からの話だとしても、儲け話には耳を貸さないという主義を持つ事が大事です。
極端な話、自分の子供だとしても、現在の株高を持ち出して、親の大事な老後資金を投資に使わせて失敗して大損させてしまうという話も現実にあります。
ひどいものになると、証券会社の社員が顧客の金を使い込んで逮捕されたというニュースが先日ありました。
こればかりは、さすがに防ぎようが無かったといえるでしょう・・・
現在ではネット証券などもありますので、投資をしようとするなら、全て自己責任で勉強し、他人の話は参考程度にしておくのがおすすめです。
という事で、人様にわざわざ手間をかけて儲けさせてあげようとする人はこの世には存在せず、そんな儲け話を持ってくる輩は、そいつ自身の利益の為に行っているという現実を周知しておきたいものです。