アホな弁護士は変えた方が賢明です
2024年11月14日
過去に弁護士を増やそうとする政策があり、実際に司法試験合格者が増加し、弁護士資格を持つ者が増えた時期がありました。
どんな業界でも同じですが、同業者が増えれば競合力も増加し、仕事は減ってしまいます。
その中で生き抜くには他社との差別化やリストラ等による人件費の削減などが必要となり、これまで何の努力もしないで食っていけていた者がそうはいかなくなります。
弁護士も同じで、これまでは司法試験に合格して司法界に入ってきたばかりの新人は、ベテラン弁護士の事務所に居候して、実務を経験し、自力を付け資金力も出来た後に独立する形が一般的でした。
大きな弁護士事務所では、そこでずっと働いているベテランも居ますが、どちらが良いかは良く分かりません。
どちらにしても、新米弁護士は、試験に受かったというだけで、現実の実務経験が無いので、形式だけの知識しかなく、実際の紛争の解決法を知りません。
過去の判例は調べれば分かりますが、その判決が出される前の法律家の攻防がどのようになされたのかを知らないのです。
なので、ベテラン弁護士の事務所に居候して雑用をこなしながら実務を勉強するというのがこれまでの弁護士界の筋道でした。
しかし、弁護士が増えてしまった為、居候を置いておく余裕が無くなり、新人弁護士の行き場所が無くなるという現象が発生しました。
で、どうなったかというと、実務経験の無い新人弁護士がいきなり独立して事務所を立ち上げるケースが出てきたのです。
となると、なんとか仕事を取りたいので、ネットにホームページや広告を出し、他の事務所よりも安価ですという宣伝文句で依頼者を釣り上げ、仕事を取るという形が多かったような気がします。
一般の人は、弁護士に依頼するなんて事はあまり無いので、どこにどんな弁護士が居るのかなど全く分からない場合が多いでしょう。
電話帳も無くなってきた昨今は、ほとんどがネットでの検索で弁護士事務所を調べるか知人の紹介等になるでしょう。
アメリカ等と違い、日本では弁護士の専門業務というものがありません。
なので、全ての法的な実務を全て行えるという認識になっています。
しかし、実際には、ベテラン弁護士だとしても、得手不得手があり、自分が解決してほしい事案が不得手な弁護士に当たってしまう事があります。
これが新米弁護士だったら、せっかく入った仕事なので、得手も不得手も無いのが現状のスキルのまま依頼を受けてしまうでしょう。
その結果は、依頼人に不利益になるようなケースが多く見られたものです。
そんな彼らも、あれから何年も経ちますから、そこそこ使えるようになった人も居るかもしれませんが、せっかく難関の試験に合格したのに、稼げずに別の仕事を始めたという人も居るとの事でした。
もしも、依頼した弁護士が、なんか変だなと思ったり、思うような結果に至りそうもないと感じたら契約の途中でも解約は可能なので、別の弁護士に変えた方が良いでしょう。
その場合、何を得意としている弁護士なのかを調べると良いでしょう。
さらに懲戒処分や戒告処分を受けたような事がある弁護士かどうかを調べるのも大事です。
弁護士にも悪徳弁護士が存在しますから、法律の知識を悪用している者も存在しているのが現実です。
懲戒歴があるような弁護士はやめておきましょう。