調査に同行させてほしいという要望はお断り
2024年11月11日
世の中には、勘違いしているというか、考え方がズレていて、常識的な考え方が出来ない方が少なからず存在しています。
その一例として、探偵の技法を得たいので、本物の調査現場に同行させてもらえないかという相談が入る事があります。
さすがに、日当は要らないとは言いますが、仕事の邪魔にしかならない者をプロが仕事に同行させるかどうか、考えるまでもないと思います。
中には面白がって同行させる探偵も居るかもしれませんが、ほとんどが断られるでしょう。
ではどんな人が探偵の仕事を直に見てみたいと言ってくるのかというと、当社の場合は便利屋が一番多いです。
便利屋は所謂「何でも屋」ですから、世にある雑用全般を受けるという仕事だと思われます。
なので、便利屋に依頼する人の中には、庭の草刈りやゴミの処分等を頼んでいるうちに、探偵業に関係する業務も出来るか?と便利屋に相談する事もあるのでしょう。
しかし、便利屋の仕事はほぼ誰にでも出来るような仕事ですが、探偵業については、技術や情報源が無いと仕事になりません。
なので、図々しくも本物の探偵に、仕事に同行して仕事を覚えたいと言ってくる非常識な便利屋が存在するのです。
探偵の仕事を覚えたかったら、学費を払って探偵学校にでも入れば良いものを、タダで探偵の仕事に同行したいとはよくも口から出るものだと呆れかえりました。
ただ、ある便利屋の場合、探偵業の届け出を提出済みであり、営業所も近かった事から、仕事を覚えれば忙しい時に使えるかもしれないと思って同行させてみた事がありました。
もちろん、素人なので、本人も日当は要らないと言っていましたが、外注契約を交わす必要もあり、最低限の日当は払いました。
しかし、やはり素人は素人でしかなく、また教えたことも実践せず、指定した場所まで間違う始末でした。
一番呆れたのは、張り込み中に寝ていた事です。
一瞬のよそ見が命取りになる探偵の張り込みを軽々しく考えている証拠であり、プロ意識が初めから無い者なのだと思いました。
それから、こんな奴らとは付き合う事は無理だと判断し、全て断っています。
次に動向を希望されるのは、依頼人様自身というのがあります。
これは、後の報告書で結果を知るのではなく、自分自身で現場を確認したいという要望なので、容認する場合もありますが、基本的にやめた方が良いとアドバイスするようにしています。
やめた方が良い理由は様々ありますが、調査が不備に終わる可能性があるというのが一番です。
なので、継続的に調査をして証拠を集めたいのではなく、一回勝負で良いというのであれば同行というか、現場に来てもらう事も容認しています。
これは依頼人の希望であり、結果がどうなるかは自己責任なので、容認しているのです。
最後は、探偵になりたいので、ちょっと仕事を見せてもらえないかというものと、単に好奇心で調査が見たいというものです。
浮気調査においては、後の離婚問題に関係してくる重要な証拠を得るという意味合いもあるので、ミスは許されません。
そんな場に単に面白がってついていきたいなんて者を同行させるわけにはいきません。
なので、基本的に調査に同行したいという要望はお断りしています。