トランプ大統領が返り咲き
2024年11月7日
四年前の再選選挙でバイデン大統領に敗れたトランプ大統領は、4年後の今年に再度大統領に選ばれました。
最大任期が8年のアメリカ大統領は、4年後に再度選挙をして、勝たなければ残り4年の任期はとりあえず消えてしまいます。
これまでの大統領は、4年間務めた後の再選選挙で負けたら、そのまま引退してしまう事がほとんどで、トランプと同じように落選した後の4年後に返り咲きを果たしたのは他に一人しかいないということのようです。
それほど珍しいという事になります。
アメリカファーストという合言葉を繰り返し、この人なら何かやってくれるかもしれないという期待から8年前に大統領になったトランプ大統領ですが、新型コロナの蔓延が起きたり、彼自身の奇抜な政策やスキャンダル等が表面化していき、また官僚との折り合いも悪かったり、過激な支援者等が暴動を起こしたりしたのもダメージとなり、1期で降ろされる事となりました。
しかし、勝ったバイデンも高齢の為、認知機能に疑問が持たれる発言や行動、各地で起きている戦争を止めるどころか拡大させている気配すらする政策、そしてなによりインフレを抑える事が中々出来ず、国民の信は離れていったのでしょう。
間違いなく勝てないと思った民主党は副大統領のハリスを大統領候補にしてトランプと戦いましたが、副大統領は現政府の政策を行ってきた一人ですから、何を言っても四年間の失敗の言い訳ばかりになり、今後ガラッと国を良くする新政策があるのかは国民には疑問だったと思います。
他所から入ってきて傍若無人をはたらいている移民問題や、国家間の輸出入のバランス問題、自国の企業の発展など、祖国を大事に思う気持ちを大々的にアピールするトランプに国民は惹かれるのは当たり前でしょう。
暗殺未遂まで食らい、耳を怪我しながらも立ち上がり、どんな状況におかれても戦うと示した勇気も再選を果たした要因だったのではないでしょうか。
まだハッキリとはしていませんが、大統領だけでなく、上下院も共和党が過半数を越えるのではないかという予想もあります。
なので、8年前とは大統領の権限力は桁違いになるでしょう。
前回の失敗を糧に、反論してくる者の排除をし、トランプ政策に同調する者だけで固めるという報道もなされています。
アメリカにはメリットがあるかもしれませんが、他国や日本にどれだけ影響が出るか、想像もつきません。
安全保障についても、他の国は自国を自軍で守り、アメリカに頼るなと言い出すかもしれません。
そうなると核保有国に囲まれている日本には核はありませんから、自衛隊がどこまで戦えるかとても心配になります。
凶弾に倒れた安倍元総理はトランプと友好的に外交をしていましたが、今の日本の政治家にはそんな力を持った者は見当たりません。
さて、この後どうなるのか、日本は日本ファーストで外交力を発揮してほしいものです。