意味の無い調査や自分で出来る事は依頼を受けません
2024年10月11日
調査の相談を受け、内容を確認すると、やっても何の効果も無い調査や、依頼人様が自分自身で出来るので探偵に頼む必要が無い案件があります。
そういった場合は、理由を説明して、探偵を使って余計な調査費用を使わずに、別の方法を考えてもらう事にしています。
例えば、自分の子供の行方が分からないので調べてほしいという相談が入る事があります。
行方知れずの子供を探すのは探偵の仕事だと思うのは間違いではありませんが、条件が合えば自分で探す事は可能です。
まずは市区町村役場に出向いて、戸籍関連の書面を発行してもらいましょう。
住民基本台帳事務における支援措置の申請がされてない方でしたら、戸籍の附票を取得出来ますから、元の住所からどこへ転籍したのかが分かります。
ただ、住民票を元のままにしてどこかへ行ってしまった場合は調べても元のままですから判明しません。
ここまでやってみてから探偵に依頼するのがベストだと思います。
なので、これで判明しなかったらまた相談してくださいと伝えるようにしています。
また、金銭トラブルによる人探しも、あまり意味の無い調査になる確率が非常に高く、金銭の問題ではないという方なら依頼を受けても良いですが、それ以外でしたら調査はやめておく方がよいと伝えるようにしています。
まずほとんどの場合貸金の返済理由での行方調査になりますが、この金額がまず問題になります。
極端に言えば、数万円とか数十万円程度の貸金だった場合、調査費用の方が上回る事が多くなり、仮に行方が判明して借金返済をしてもらったとしても赤字になってしまいます。
まさに意味の無い調査という事になります。
では、数百万円だったりそれ以上の高額な貸金だった場合はどうかと言いますと、借りた金を返さずに逃げてしまうような者は既に借りた金は使い切ってしまったり、破産手続きをしていたりして、返せる金が無い状態にある場合が多く、無い所からは取る事が出来ませんから、これまた調査費だけが余計に掛かる事になり、全く持って意味が無い調査となります。
前述したように、それでも調査をするんだ、金の問題ではないという方でしたら、当方も商売ですから依頼は受けますが、一応上記の事柄を説明して一度頭を冷やして頂くようにしています。
細かい例を挙げればもっとありますが、ちょっとした知識さえあれば無駄な支出をしないで済んだという事はこの世には多数あります。
探偵にする依頼の内容によっては知らなかったが為に自分で出来たはずだったとか、余計な金を使っただけの調査だったという後悔する事があります。
探偵の調査以外での例で言えば、現代のテレビやレコーダーはパソコンと同じような仕組みになっており、一時的な不具合が起きたとしても、電源の入れなおしやリセットボタンがあるのならそれを押してみるとか、説明書を良く読んでみればどこかにトラブル対処法が書いてあり、試してみると直ってしまったという事は多々あります。
しかし厚みのある説明書を読むのを面倒がって電気店に相談してしまう人は相当数存在しているでしょう。
昔から懇意にしている町の電気屋さんであれば、とりあえず自分でこういった方法を試してみてくださいと言われるはずですが、中には悪徳業者も居ますから、ではそちらに伺いますと家に来て、さも何か修理したように見せかけて、数千円から一万円以上の出張修理費を取っていくような業者も存在します。
探偵にも、自分で出来るような調査だったり、やっても意味の無い調査だったとしても、はいやりましょうと、無知な依頼人からぼったくる悪徳探偵が存在しています。
気を付けましょう。