人の性は悪なり、其の善あるものは偽りなりという古代の思想があります
2024年10月2日
世の中には性善説と性悪説があります。
誰もが、人の心は善に満ちていると思いたがりますが、これは全くの間違いです。
良い人が世の中に存在しているのは間違いないのですが、これは生まれてからの後天的な保護者や指導者による躾や教育によって得たものであり、それが無ければ、本能のままに動く悪人のままであるという意味であるというのが簡単な意訳であると思われます。
これを間違うと、とんでもない被害に遭遇する事になります。
でもほとんどの人や教育者、指導者と言われる者たちは性善説を唱えます。
それは、人の本質は善意にに満ちていると言えば、聞こえがいいからです。
そんなまやかしで、人を扇動していると、自分自身でものを考える事が出来ない人達、指導者に依存して生きている人達はどん底に落とされる可能性が凄く高くなる可能性があります。
よく考えてみましょう。
極端な例を言えば、狼に育てられた幼児がそのまま育った場合の事例を見れば分かる事です。
人間としての骨格や知能を持って生まれてきたのに、狼と同じ生体になってしまったという事が実際にありました。
四つ足で歩き、遠吠えを行い、狼と同じ食物を摂取していたというものです。
これと同じように、判断力のない子供の頃からろくな教育を受けずに育った者、教育すら受けていなかった者、異常な教育環境で育った者においては、生物の本能のままに生きるようになります。
常識的に悪い事と思われる事をした場合、親や教育者、昔は大人全般が、子供に対してりつけるような時代が日本にはありました。
それが現在の日本の実態であり、諸外国から日本人のモラル意識の高さに驚かれる事となっているのだと思います。
しかし、このような基本的な生活的モラルは国民的な継承で受け継がれてきたもので確かに誇らしい事ではありますが、その裏で人間の隠れた欲望を思うままに発している者が存在している事も事実です。
であれば、表面的に善人を装っている者より、最初から本能丸出しで生きている者の方が正直であるとも言えるのではないでしょうか。
探偵をしていると、そういった人の裏側を見せつけられる場に何度も遭遇します。
聖職者などと言われるような職業に就いている者が裏に回れば、不倫に明け暮れ、家族を顧みないろくでもない夫であったとか、白衣の天使と言われる優しい看護婦さんがドロドロの不倫劇を職場で行っていたとか、もっと言えば、探偵にはあまり関係ありませんが、最近問題になっている代議士の裏金問題等は最低の行為と言えるでしょう。
庶民にはどんどん税金を課しながら自分たちは無罪放免で裏金を自由に使っている。
それが問題になったとしても、屁理屈をこねながら逃げ延びていく。
先生と呼ばれるような者がする行為とはとても言えない所業です。
このように、世界一のモラルの国と言われる日本ですら、人の裏の顔は悪に満ちているのです。
人の不幸は蜜の味という言葉があるように、人の心の中には必ず悪があるのです。
それを肝に命じて生きていかないと、悪人に滅ぼされる人生を歩んでいくことになりかねないのが現実です。
人を見たら泥棒と思えという格言もあるように、人には悪の心が存在していることを認識して疑いの目を絶やさずに対応して生きていくのが、身を守る大事な心構えだと思います。