金銭絡みの人探しはほぼ受けません
2024年09月26日
所在調査の理由に、金を貸したら逃げられたというものがあります。
逃げた相手との関係やどのように貸したか等は様々ですが、それは特に問題ではありません。
所在調査をする上で調査をするかしないかの判断材料を見極めるのが大事となります。
一つは、貸した金額の問題です。
少額の場合、極端に言えば数万円程度の貸金だった場合、調査費用の方が100%高額になりますので、調査をしたら赤字になってしまいます。
ではどれ位の金額を貸したのなら調査する意味があるのかという事になりますが、これは二つ目の判断材料と重なります。
二つ目は、逃げた相手が全ての手掛かりを残さずに逃げたかどうかという点が大事となります。
全ての手掛かりが無いとなると、探偵も調査に時間が掛かってきます。
時間が掛かれば掛かるほど、調査費用も高額になっていきます。
手掛かり無しの対象者を探すとなると下手すると数か月から一年以上掛かるかもしれませんし、見つからない可能性もあります。
そうなると、一つ目の判断材料に戻り、どれだけの金額を取り戻したいのかという問題に差し当たります。
数百万円位だったら、月単位の調査になるとすぐに調査費用の方が上回ってしまいます。
なので、費用対効果が全く無いという調査になってしまう事が多く、借金トラブルでの所在調査は電話相談やメール相談の時点でほぼ受件する事はありません。
もちろん悪徳探偵なら依頼を受けて調査もせずに調査費用だけは頂くという犯罪行為をするでしょうが、真っ当に営業している探偵なら現実を説明して依頼は受けないでしょう。
ただ、手掛かりがある場合は別となります。
何が手掛かりになるのかは手口の暴露になりますので省略しますが、探偵なら所在を判明させられる手掛かりがあった場合は依頼は受けます。
それでもほぼ受ける事が無いというのは、借金して逃げた者というのは、見つけた所で返せる金を持っていない場合がほとんどだという現実を依頼人様に伝えるからです。
民事において、無い所からは取れないという言葉をよく聞きますが、民事裁判をして勝訴し、被告に返済義務が法的に課せられたとしても、返せる金が無ければ取る事は出来ません。
金が無いから借金したのであって、その借金は別の債務者に返したか、自分で使ってしまって既にすっからかんになっているという場合がほとんどです。
だったら調査する意味も無く、無理無理調査をして相手を見つけたとしても、調査費用が余分に掛かるだけという全くの無意味な行為をしたという結果になります。
ここまで説明したら、ほとんどの相談者は依頼は断念してきます。
なので金銭絡みの人探しはほとんどの場合受ける事は無くなります。