電磁波調査は詐欺なので注意してください
2024年09月24日
世の中には、病気で精神疾患を持っている方がいらっしゃます。
これは病気なので、仕方がない事ではあります。
本来であれば、家族の方や身近な方がサポートしなければならないケースなのですが、それが中々上手くいっていない状況が散見されます。
そういった精神疾患の方の最後の拠り所が探偵という事になるケースが多く、長年探偵をやっていると遭遇する案件となります。
特に多いのが、被害妄想の関係案件です。
加害者が存在しないのに、存在しない相手から被害を受けている、又は実在する人が何もしていないのに、被害を受けているというものなどがあげられます。
当社での例で言えば、身長190センチ以上の男性の親子からストーカーを受けているという老婆からのストーカー対策の相談です。
その方とは電話相談だけで終わりになりましたが、彼女が言うには、自動車免許のない自分は電車などの公共交通機関での移動しか無いのだが、その駅やバス停等に行くと、必ず大柄の男が二人必ず居るのだというのです。
しかも、その二人は親子なのだと・・・
その二人に何かをされたのかと問うと、特に何かをされた訳ではなく、自分の行く先々に現れるのだと言うのです。
で、何故その二人が親子だと断言出来るのかと問うと、似通った風貌だからだと・・・
確かに、この世には信じられないような事象があり、事実は小説より奇なりというように、本当にそんな事があるのか?というような事があるのも事実です。
なので、一概に否定をしてしまうのは探偵としては失格という事になります。
ただ、相談者の年齢も考慮しなければなりません。
また、 年齢が若かったとしても、その後のヒアリングにおいて、辻褄が合わない言動が見られた場合は、相談者の精神疾患を疑わなければなりません。
ハッキリ言って、精神疾患を患っている方から、依頼を受けて、本来あり得ないような事象において調査をし、何度も何度も危惧するような事象はありませんでしたという報告をするような営利目的だけの調査をするのは、詐欺に近いといえるでしょう。
このような調査を大々的に宣伝して行っていたのが、電磁波調査です。
精神疾患を患っている方の特徴として、電波絡みの被害妄想があります。
テレビを見ていたら、テレビに出演しているタレントから馬鹿にされたとか、電波を使って自分を監視しているとか、壁の中や風呂おけの下から覗き見されているなど、物理的にあり得ない被害を言ってくるのが特徴です。
探偵でなくても、こんな相談を受けたら、まともではないと瞬時に感じるでしょうが、それを逆手にとって仕事にしているのが悪徳探偵です。
近年、そういった探偵が逮捕されましたが、これからも現れる可能性はありますので、特に電磁波調査をやっていますという宣伝をしているところには注意することをおすすめします。
また、本人は正常だと思っているのが精神疾患者ですから、身内の方が悪徳探偵に引っかからないように監視しておく事も大事です。