役に立たない防犯カメラ
2024年09月13日
防犯カメラという言い方と監視カメラという言い方があります。
防犯カメラというと、犯罪を防ぐという意味合いが出てきますが、カメラがある事によって、犯罪をしないでおこうという考えを持つ犯罪者が減ってきている昨今、防犯カメラという意味合いは薄れてきているという感じがします。
であれば、防犯ではなく、監視カメラや証拠撮りカメラという意味合いが強くなってきているのではないでしょうか。
近年の強盗事件は、指示役が居て、ネットからの軽薄な繋がりで実行役が居るという構図になっています。
もちろん、指示役の上には黒幕が存在しているのは当たり前ですが、この構図がどんどんと下層になっていくと、最下層の実行役はど素人になりますから、加減を知りません。
なので、凄惨な強盗殺人にまで発展して社会問題となり、フィリピンに潜伏していた黒幕が逮捕されたというニュースが昨年大きく流れました。
この背後にも元締めの黒幕が存在しているのでしょうが、命に係わるので、そこまではゲロしないという感じでしょうか・・・
という事で、防犯カメラの意義は薄れてきているのが現状です。
繁華街の宝石店や質店などを日中にバールを持ってショーケースを叩き割る手口の強盗が今年も発生しており、当然防犯カメラは設置されており、また近隣にも設置されているので、犯人の容姿はくっきり映っていますから、短時間で逮捕となっています。
こんな稚拙な計画の犯罪が横行しているのでは、防犯カメラというより、犯罪を犯されてしまってから逮捕に至る為に使用する監視カメラという意味合いになってきている時代になりました。
犯罪を抑止するという為でなく、犯罪を犯されてから犯人を特定し、逮捕する為のカメラになっているのが現状でしょう。
盗まれたり、ケガを負わされたり、最悪命を奪われたりした時に、犯人の特定が困難にならない為に、監視カメラは必須のアイテムであるといえます。
防犯カメラという意味で設置していても役には立ちませんが、監視カメラとして、または証拠撮りのカメラとしてはとても役に立つと言えるでしょう。
本来であれば、犯罪者はカメラをくぐり抜けて犯罪を犯すものですが、最近ではカメラなど無かったかのような大胆な強盗事件が多く見受けられます。
素人を使った闇バイトや特殊詐欺事件において、その効力を発揮する監視カメラはこれからの時代には一家に数台必要かもしれません。
最近では性能もアップしてきていますが、もう少し画質を上げて欲しいような気がします。