車での不倫は一回で仕留めるか状況証拠を重ねるか
2024年09月8日
浮気調査の基本は、浮気をしているかどうかの、今流行りの言葉で言えば真実相当性なるものが重要となります。
真実相当性はメディア媒体での話になりますので、探偵の証拠としては少し違ったニュアンスになりますが、似たようなものです。
探偵の場合は、間接証拠と直接証拠という関係になります。
間接証拠とは、デートや不倫をしたという推測は出来るが、断定までは出来ないというものです。
例えば一人で行くような場所でない所のレシートだとか、高速道路の履歴、ドライブレコーダーの履歴等がそれに当たります。
男女で行くような場所へ行ったという証拠があったとしても、一人で言ったんだとしらを切られたらそれ以上の追及は無駄になります。
なので直接証拠といわれるどこからどうみても、断言できる証拠が必要となるのです。
例えば、ラブホテルに二人で出入りしている画像や、不倫相手の住居に出入りしている画像等です。
これも、ラブホテルであれば、不貞行為をする場所という認識が定説となっていますから、重要な直接証拠となりますが、不倫相手と思われる者の住居への出入り、又はシティホテルやビジネスホテルの出入り等においては、それだけでは証拠として力が落ちる場合があります。
なぜなら、そこに入ったからといって不貞行為をしていたかどうかは断定できないからです。
しかし、何度も同じことを繰り返しているか、長時間の滞在時間が証明出来るか等において、直接証拠に近付ける事が可能になります。
この直接証拠の最大効果を発揮するのが、車内での不貞行為といえるでしょう。
まさに不貞行為そのものを撮影するのですから、言い逃れなどは出来ない直接証拠の中の直接証拠といえる最大限のものです。
ただ、この証拠を得るには複数の障害があります。
まず、車にかなり接近する必要があると言う事があげられます。
車に接近すると、対象者に撮影がバレる可能性が凄く高くなりますので、一回の証拠しか撮れないという事になります。
車内での不貞行為を撮られて、その後も同じ行為を繰り返す人は極少数だと思われるからです。
また、撮影環境によっては、撮影不可となる場合もあります。
車の形状や車にカーテン等の仕切りを付けている場合は、撮影出来ません。
スモークガラス等はカメラによっては透視撮影出来ますので問題ありませんが、物理的に隠されてしまってはどうにもなりません。
ワンボックスカーやミニバンが多く出回っている昨今においてはなおさらです。
それ以外であれば、調査員が忍者のように木登りしたり、近くの建造物に登って上からの撮影等を駆使して撮影する事が可能です。
しかし、そのような有利な撮影環境に無い場合、車の近くに接近して一回の撮影にかけるか、状況証拠を何度も得るかのどちらかになります。