探偵学校の裏事情
2024年08月28日
昔から、探偵学校と称して、探偵の技法を伝授する探偵社が存在していました。
技法を教える真面目な探偵学校は存在していましたが、それを逆手にとって経営にまで踏み込んで教えますだの、自社の加盟員に入ればサポートまでしますだのと言って、高額な受講料と加盟金を要求する悪徳探偵が跋扈しだしたのはだいぶ前になります。
今では、そんな悪徳探偵は廃業に追い込まれてしまった所も多く、現存する所がどうなのかは調べていないので分かりません。
なので一般論としての考察としては、技術論だけ教わっても探偵にはなれないという事が言えます。
調査員にはなれると思いますが、自分で探偵事務所を経営していく事が出来る、つまり独立して探偵になれるかというと、技術だけ教わっても無理だという事です。
そこに踏み込んで、加盟員になればサポートをするだの、フランチャイズの加盟店になって、月会費やロイヤリティ、さらには年会費まで払えば完全サポートするという嘘までついて、探偵学校及びフランチャイズ契約までさせるという悪徳探偵が出現してきました。
こんな悪徳探偵ですから、本体も業法違反をするのは当然であり、警察に摘発され、業界からも自分から出て行き、自社一本でやりくりしていたようですが、今ではどうなっているのかも知りません・・・
以前、フランチャイズ契約をしていたという元探偵と話す機会がありましたので、雑談として話していたところ、その現実を知りました。
前述したように、月会費と年会費は経営的にどんな状態でも払うしかなく、仕事が取れてもロイヤリティは持っていかれる、しかし、仕事の斡旋などは一切してくれる事はなく、そこは自社努力でなんとかしろと言われるだけだったと言っていました。
さらには、テリトリーの規制もなく、同じ市内に別の加盟店が出店してきて、競合してしまってもお構いなしの本部だったという事でした。
こうなってくると、ただ単に加盟金や会費、ロイヤリティを取り上げ、本部だけ儲かる仕組みでしかないと思えます。
これはコンビニでも同じで、目の前に同じコンビニが出店されたりして社会問題にまでなった事象です。
探偵の場合は、コンビニのような社会的に大きな問題ではないので、取り上げられる事が無いという事も加盟員の被害が表に出ない理由です。
という事で、技術しか教えない探偵学校の場合は、どこかの探偵社の調査員にでもなるしかなく、それだったら初めから探偵社の調査員になって調査を実践しながら給料をもらった方がいいですし、経営にまでサポートすると言いながら、金ばかり要求するような所と契約するなら、食い物にされるだけですから、それこそ小さいながらも経営的なものまで見られる探偵事務所に入れてもらって修行した方が良いと言う事になります。
探偵の資格が取れる等と言う所もありますが、しょせん民間の資格であり、国家資格ではないので、なんの効力もありません。
ホームページ等に調査士の資格有りなどと記載されていたとしても、そんなものは何の足しにもなっていないといえます。
当社でも一応試験を受け、資格は取りましたが、何の役にも立たないので、一時ホームページに記載しましたが、消しました。
探偵になるなら、初めから探偵社に入社した方が良いという事を知って頂きたいですね。
営業するのではなく、個人的に探偵の技法を身に着けたいだけというのであれば別ですが・・・