地方の調査は蛇蜂の脅威があります
2024年08月13日
都会の探偵さんには分からないでしょうが、地方の探偵には夏場の脅威があります。
探偵に共通する夏場の脅威は、命の危険すらある熱波です。
これについては、都会の探偵の方が危険だといえるでしょう。
真夏、それも近年の真夏においては、昔の夏とは次元が違う暑さであり、毎日のように熱中症のニュースが入るほどです。
そんな中、尾行や張り込みを直射日光をもろに受けつつ行っている探偵はかなりのダメージを負いながらの業務となっています。
ただ、調査対象者においても、暑さはキツイですから、エアコンの効いた場所へ移動したりするので、そういった施設に調査員も一緒に入れればいいのですが、そういう状況に無い場合、調査員は屋外で張り込みを続けることになります。
炎天下の中、対象者が冷えた施設から出て来るのをじっと待っているのはかなり酷な状況と言えます。
年配になってから現場調査をするのがキツイというのはこういった事があるからであり、調査員は体力のある若手が行う業務だといえます。
同業者には、粋がって何歳になっても現場に出られると気取っているオッサンが居ましたが、現実逃避のカッコつけ人間といえるでしょう。
という事で、真夏においては、探偵業界全体がキツイ時季ではありますが、都会の探偵さんはさらにキツイといえます、ご苦労様です。
しかし、地方の探偵はなぜに都会より真夏は楽なのでしょうか?
それは立ち張りがあまり無いからです。
立ち張りがある案件であれば、都会も地方も変わりないですが、地方の場合、車の中で張り込める案件が結構あるので、エンジンをかけておける状況であれば、冷えた車の中で張り込みが可能となり、身体のダメージも少なくなります。
ただ、夜間においては、エンジン音を出したまま張り込みしているわけにはいきませんから、エアコンは使えません。
ではどうするかと言いますと、電池式の扇風機や凍らせたアイスノンのようなものを身体に当てて暑さをしのぎます。
という事で、暑さ対策においては、地方の方が楽ですが、地方には地方の危険なものがあります。
探偵が張り込む場所や撮影拠点とする場所は、対象者からは見えないが、調査員からは見える場所を極力選びます。
そうしますと、場所によっては藪の中に入っていく場合があり、これがとても危険なのです。
ハチの巣があるかもしれませんし、毒蛇がウロウロしているかもしれません。
蜂は夜は活動しませんが、巣を突いてしまったら話は別です。
足長バチやスズメバチの総攻撃を食らったら命の危険どころか、命は無いかもしれません・・・
ヘビにいたっても、マムシやヤマカガシに噛まれたら、死を覚悟するほどです。
また、毒蛇の血清はどの蛇に噛まれたか分からないと、血清を選べないので、ヘビの種別も出来ないといけませんが、夜間ではそれすら無理なので、夏場の夜に藪の中に入っていくのは命懸けの業務となります。
なので、日中のうちに下見をしておき、ハチの巣の有無や、ヘビが出るかどうか等の確認をする必要があります。
他にもマダニの被害や毒虫、山沿いにおいては熊や猪に襲われるという危険が地方にはあります。
地方の探偵には地方の脅威があるというお話でした。