株価大暴落
2024年08月4日
先週は、日経平均が最高値から五千円以上値下げし、一日で二千円以上の下げ幅という歴代二位の下げ幅を記録したようです。
以前にも投資について書き込みましたが、新ニーサの勧めや貯蓄より投資という触れ込みがそこら中で溢れかえり、国民全員が投資をしないと逆に損をするという情報により、強迫観念に近いような心理で投資を始めた人もいると思います。
今年に入り、日経平均株価はどんどんと上昇し、過去最高値を更新したかと思えば、日経平均株価四万円越えを記録し、これに乗らなければ買い時を逃すという心理が働き、また投資の解説者などが、今後さらに日本株は上昇していくのが間違いないというコメントをし、実際に日経平均株価四万円越えという現実もある事から、投資を始めた人も多いでしょう。
ただ、間違いなく言える事は確かに今後も日経平均株価四万円から五万円と上昇するのは間違いないでしょう。
ずっと停滞していた日本株がインフレと共に上昇するのは原理的に当たり前だからです。
ただ、それがいつなのかが問題です。
比較的若い世代であれば、長期目線で投資を考えられるので、高値掴みをしてしまったとしても、優良企業の株であれば、ずっと持っていれば良いし、暴落したのであれば、その株を買い増ししても良いし、他の優良株を買っても良いでしょう。
含み損になったとしても、いずれ上昇するのは間違いないからです。
一年後か二年後、もっと先かもしれませんが、若い世代なら投資の額も高額ではないでしょうし、少しずつ買い増ししていけば、自動的にドルコスト平均法になるので、さほどダメージはありません。
しかしこれが、以前にも言いましたが、年配の方、さらにもう定年になり預貯金を崩して生活しているような高齢者であった場合、長期目線の投資は考えられないですし、現実的ではないので、だいたいがそこそこの金額を投資にぶっこんで、資産を増やそうとしてしまいます。
インフレに振れてきたのであれば、お金の価値が下がってきますので、なおさら資産を増やそうと考えてしまい、一気に高額投資をしてしまう人もいるでしょう。
五十代を越え、六十代、七十代ともなれば、現実的にいつ死んでもおかしくありません。
また、死なないまでも病気で入院したり、高額な治療費が掛かってくるかもしれません。
その時に資産を増やそうとして投資をしたのに、暴落で大幅に預貯金を減らしてしまったらどうなるでしょう?
生活が困窮するのはもちろん、資産を大きく減らしてしまったという精神状態も最悪になる事でしょう。
欲にまみれて、資産の大半を投資につぎ込んでしまった場合などは目も当てられない事態になります。
今年に入ってからの日経平均株価の上昇は、中国株やその他の国の株に見切りを付けた海外勢の機関投資家たちが日本株を買い漁った為の上昇である事は専門家なら誰でも知っている事です。
しかし、それを言う人はあまりおらず、日経の上昇は日本の本来の姿になっただけ等と言い放ち、個人投資家にもマーケットに参加させようとし、それによりさらなる株価の上昇を狙っているのが実情です。
資産を持っている高齢者を狙った投資話には本当に注意が必要です。
テレビで言っている話だからと言って信用してはいけません。
ただ、この大暴落はチャンスでもあります。
株価が低い時に買って、高い時に売るのが基本だからです。
この大暴落を待って種銭を用意していた人は勝ち組になれるでしょう。