なんでもやりますという探偵にご注意を
2024年07月25日
依頼されたら、どんな内容の注文でも受けてしまうという探偵が存在します。
探偵業の基本的な業務は調査をする事です。
対象者の行動調査や行方調査、身上調査などが基本の調査業務となります。
これに付随して、盗聴器発見やストーカー対策などが加わります。
なので、これ以外の業務については、探偵業とは関係の無いものとなりますが、依頼を受けてはいけないという事にはなりません。
例えば、便利屋がやっているような業務を探偵がやってくれると勘違いして依頼してきたような案件を探偵が受けても別に問題にはなりません。
経理的にはその他の収入で雑収入という項目で処理すれば良いと思われます。
ただ、探偵でも便利屋でも、法律に反したような業務を受ける事は許されません。
違法な業務をその他の業務にしましたと言っても法は許してくれません。
行方調査などは、もろに探偵業務ではありますが、犯罪者に被害者の所在を提供するような業務はやってはいけない事です。
例えば、ストーカー被害やDV被害を受けて避難している被害者の所在を加害者側に伝えるような業務は出来ません。
ストーカー規制法やDV法に抵触する行為をしている者の幇助をする事になるからです。
ですが、探偵によってはそんな事はお構いなしに依頼を受けてしまう所も現実には存在します。
実に悪質な営業をしている探偵といえるでしょう。
さらには、復讐代行のような行為を依頼されて受けてしまうような探偵も存在します。
探偵業法が施行される以前は、堂々と探偵が復讐代行をやりますと広告を出していた時代もありましたが、さすがに違法行為だと認識したのか、現在ではネットでもほとんど見受けられなくなりました。
しかしながら、自ら広告を出すような事はしなくとも、依頼されればやってしまう探偵は存在しています。
例えば、 浮気調査の流れで、慰謝料を取るだけでは納得出来ない依頼人が、配偶者やその浮気相手に復讐をしたいと考え、社会的に抹殺しようと、怪文書をばら撒いたり、ネットに拡散するような行為を探偵に頼む事があります。
真っ当に営業している探偵であれば、そのような違法行為となる依頼は受けられないと断る所ですが、金になればなんでもやってしまう探偵であれば受けてしまう事でしょう。
探偵がやりましょうと言えば、心強く感じて、それが違法行為なのかどうかは頭から無くなり、違法行為を依頼した者も犯罪者になってしまうという事など考えなくなるのでしょう。
なので、基本的な探偵業業務以外の依頼を躊躇なく受けてしまうような探偵社であった場合、依頼するのはやめておいた方が良いでしょう。
というより、探偵が便利屋のような業務もやるという認識は改めた方が良いでしょう。
便利屋が副業で探偵をやっている場合は別ですが、そんな所は素人同然の所が多いのでやめておいた方が賢明です。